【国産編】
麻煩家族(What a Wonderful Family)
公開日:2017年5月11日
監督:黄磊(ホァン・レイ)
主演:黄磊(ホァン・レイ) 海清(ハイチン) 王迅(ワン・シュン) 李立群(リー・リチュン)
人気俳優の黄磊(ホァン・レイ)がついに監督デビュー。その第1弾はなんと日本の巨匠・山田洋次監督が約20年ぶりに手がけた喜劇映画『家族はつらいよ』(2016)の中国版リメイク。『家族はつらいよ』は山田監督の『東京家族』(2012)で一家を演じたキャスト陣が再結集し、熟年夫婦の離婚騒動をめぐって織り成される人間模様を描く作品でした。そのリメイクの話が持ち上がったのは、オリジナル版が完成した直後のこと。山田監督と親交の深い中国の映画プロデューサー、顧暁東氏が来日した際、「家族の中で起こる騒動は万国共通。各国バージョンがあったら面白いのでは」と語り合ったのがきっかけでした。山田監督の『家族はつらいよ』が2016年6月の第19回上海国際映画祭で上映された際、中国の観客からも好評を受けたことから、顧氏はリメイクを決意。山田監督もオファーを快諾したため、制作が決まりました。
中国版リメイクのタイトルは「麻煩家族」=厄介な家族。北京を舞台に3世代が同居する一家に巻き起こる熟年離婚騒動を映し出すものに仕上がっています。オリジナル版を最大限意識しながらも、家族会議の出前がウナギではなく北京ダックに変更されるなど、中国要素も満載の作品となっています。黄磊は監督に初挑戦しているほか、長男役として出演もしています。ほかにも実力派俳優が勢ぞろいし、山田監督も監修として制作に参加しています。2016年末に北京で開かれた同作品の完成発表会見には山田監督も駆けつけ、「黄磊監督、本当にお疲れ様でした」と感謝の言葉を贈りました。
一方、日本では『家族はつらいよ』の続編である『家族はつらいよ2』が今年5月27日から全国公開される予定です。
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【洋画編】
キング・アーサー 聖剣無双(中国題:亜瑟王:闘獣争覇)
公開日:2017年5月12日
監督:ガイ・リッチー
主演:チャーリー・ハナム アストリッド・ベルジェ=フリスベ ジャイモン・フンスー ジュード・ロウ
アーサー王伝説を題材にした最新映画がこの5月に中国公開決定。『シャーロック・ホームズ』シリーズや『コードネーム U.N.C.L.E.』など異色の作品を数多く送り出してきたガイ・リッチー監督がメガホンをとることで注目を集めています。6世紀に英国に存在したとされるアーサー王は、円卓の騎士の物語とともに騎士道精神の模範として語り継がれる伝説の王。今作はその「アーサー王物語」を基に、両親を殺されスラム暮らしを強いられる青年アーサーが、伝説の聖剣エクスカリバーを引き抜いて王の資質を証明し、王座奪還に向けて立ち上がるアクション映画に仕上がっています。アーサー王を『パシフィック・リム』で知られる人気俳優、チャーリー・ハナムが演じ、アーサーの両親を殺害した暴君ヴォーティガンを『シャーロック・ホームズ』などのジュード・ロウが演じています。日本公開は6月17日から。
(ミン・イヒョウ 謙)
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