テイラー・スウィフト、ベネディクト・カンバーバッチ、トム・ヒドルストン・・・ちょっとした言動で世の中を騒がせる芸能界のビッグネームの数々。しかし、そんな海外セレブたちの「ちょっと長い」名前に困惑することもあるでしょう。特に中国語になると、「泰勒・斯威夫特」、「本尼迪克特・康伯巴奇」、「湯姆・希徳勒斯頓」・・・漢字の表記に一目見ただけで「面倒くさい!」と思う人も多いことでしょう。彼らのことを呼びやすく、覚えやすくするため、中国ではいまファンが心を込めて名づけた中国語の愛称が定着し、ユニークな中国語現象にまで発展しています。外国のセレブたちは中国でどんな愛称で呼ばれているのか?このシリーズで一挙大公開!理由を聞けば頷いてしまうこと間違いなしの様々な「ニックネーム」は、話のネタに使えるだけでなく、中国人の深層心理や世相など中国の「今」を理解する鍵にもなることでしょう!
● 霉霉(méi méi)
本名:テイラー・スウィフト/泰勒・斯威夫特(米歌手・女優)
「霉」は中国語の「倒霉」から。「倒霉」は運が悪いという意味。デビュー当初、テイラーは新曲を出すたびに、ランキングで必ず誰かのヒットナンバーと遭遇し、いつも1位を逃すというジンクスがありました。そのことが残念でならないファンたちの「運が悪いな(倒霉)」という嘆きの声が、この愛称の由来。また、「霉」の発音は「美(měi)」と似ていることからも、可愛らしい美人の彼女にピッタリな呼び名ではないでしょうか。
● 巻福(juăn fú)
本名:ベネディクト・カンバーバッチ/本尼迪克特・康伯巴奇(英俳優・プロデューサー)
英語を話す人でも困ってしまいそうなベネディクト・カンバーバッチは、中国では「巻福」と呼ばれています。一見「チンプンカンプン」ですが、中国ファンなら誰もが頷ける愛称です。「巻」は「巻髪(縮れ毛、カール)」から、「福」は「福爾摩斯(シャーロック・ホームズ)」から。そう!洒落たカールが印象的なシャーロック・ホームズっていう、意外とストレートな名づけなのです。2010年からのドラマシリーズ『SHERLOCK/ シャーロック』で爆発的な人気を博したベネディクトにとって、シャーロック役はその代名詞にもなっています。同シリーズは今年でシーズン4を迎え、マーティン・フリーマン演じるワトソンとは名コンビ中の名コンビと言えるでしょう。
● 抖森(dŏu sěn)
本名:トム・ヒドルストン/湯姆•希徳勒斯頓(英俳優)
近年、その活躍から目が離せない「抖森」、最初は誰もが首をかしげる愛称でしたが、いつからか定着してしまいました。実はこの「抖森」、特に意味はありません(驚)!苗字の「ヒドルストン」を早口で読むと、「抖森」になるというファンの発言、たったそれだけだそうです。彼が有名になったきっかけは『マイティ・ソー』のロキ役。今年3月に公開される注目作『キングコング: 髑髏島の巨神』の主演にも抜てきされています。
(ミン・イヒョウ、謙)
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