~ひとくちメモ~
春節=旧正月は映画業界にとって一番の書き入れ時。2月8日の旧正月元日に合わせて注目作が目白押しとなっています。さらに2月14日のバレンタインデーには、ロマンチックな恋愛映画が多数公開される予定です。
旧正月映画として最も注目されているのは周星馳(チャウ・シンチー)監督の最新作『美人魚(Mermaid)』です。チャウ・シンチー監督は前作『西遊記〜はじまりのはじまり〜(原題:西遊 降魔篇)』(2013)で中国だけでも興行収入12億円(約230億円)を超えるメガヒットを記録したこともあって、最新作には大きな期待がかかっています。主演には、鄧超(ダン・チャオ)、張雨綺(キティ・チャン)、羅志祥(ショウ・ルオ)など人気役者の名前が上がっていますが、気になる「星女郎(チャウ・シンチー映画のヒロインを指す代名詞)」は12万人の中から抜てきされた18歳の林允(リン・ユン)に決定。どんな演技見せてくれるか楽しみです。
『美人魚(Mermaid)』と同時公開され、春節期の「強力なライバル」とされているのは、2014年のヒット作『モンキー・マジック 孫悟空誕生(中国題:西遊記之大閙天宫)』の続編となる『西遊記之孫悟空三打白骨精(The Monkey King 2)』、そしてトップ俳優、周潤發(チョウ・ユンファ)の人気シリーズ『澳門風雲』の3作目です。
『西遊記之孫悟空三打白骨精(The Monkey King 2)』は前作に続き、監督に鄭保瑞(ソイ・チェン)が続投しましたが、キャスト陣の一新で話題を呼んでいます。前作で牛魔王役の郭富城(アーロン・クォック)を今作でいきなり主演の孫悟空役に起用することでファンを驚かせました。今作は西遊記の名エピソード「白骨夫人」をモチーフに作ったもので、白骨夫人として人気女優、鞏俐(コン・リー)が出演することでも注目されています。三蔵法師役は馮紹峰(ウィリアム・フォン)、猪八戒役は小瀋陽(シャオシェンヤン)、沙悟浄役は羅仲謙(ヒム・ロー)がそれぞれ演じています。
王晶(バリー・ウォン)監督と周潤發(チョウ・ユンファ)の強力タッグが送り出してきた人気アクションコメディシリーズ『澳門風雲』は中国のカジノ映画の代表格といわれ、その第3弾『澳門風雲3(The Man From Macau 3)』が、いよいよ旧正月の元日に封切られます。同じくカジノ映画スターおなじみの劉徳華(アンディ・ラウ)が周潤發(チョウ・ユンファ)と26年ぶりに競演を果たしたことでも話題となっています。人気スター、張学友(ジャッキー・チュン)、張家輝(ニック・チョン)、李宇春(クリス・リー)らも新たに参戦することで、この春節を盛り上げてくれること、間違いないでしょう。
去年の『STAND BY MEドラえもん』や『名探偵コナン 業火の向日葵』に続き、新たな日本アニメ映画の中国公開が決定!日本では2015年8月に公開された『BORUTO -NARUTO THE MOVIE-』の中国題は『火影忍者劇場版:博人伝』。忍者漫画『NARUTO -ナルト-』を原作とした劇場版の第11作ですが、中国でこのシリーズが劇場公開されるのは今回が初めて。公開予定日は2月18日で、中国版のキャラクターポスターも発表されました。中国でもファンの多い人気シリーズですから、興行成績も気になるところです。
一方、米中合作として注目を浴びているのは、第73回アカデミー賞で外国語映画賞など4部門を受賞した『グリーン・デスティニー(原題: 臥虎蔵龍)』(2000)の続編『Crouching Tiger, Hidden Dragon: Sword of Destiny(臥虎蔵龍:青冥宝剣)』。前作でアクション監督を務めた袁和平(ユエン・ウーピン)がメガホンを取っており、主演はアクションスターの甄子丹(ドニー・イェン)と楊紫瓊(ミシェール・ヨー)。物語は前作から続くもので、楊紫瓊(ミシェール・ヨー)は同じく兪秀蓮役で出演しています。映像美と中国武術の魅力が堪能できるこの作品。16年ぶりの続編として大きく期待されています。中国公開は2月19日から。
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