平和の実現は積極的な努力が必要=王毅外交部長
06:55:02 2025-04-02
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 ロシアを公式訪問中の王毅外交部長は現地時間4月1日、ロシアのニュース専門局RT(旧称ロシア・トゥデイ)のグループインタビューを受け、ロシアと米国の電話首脳会談の成果について、「平和は座って待つだけで実現するものではなく、積極的に努力しなければならない」と強調しました。

 王部長は記者から、ウクライナ危機の解決に関するトランプ米大統領の最新提案やロシアと米国の電話首脳会談の成果に関する中国の見解を求められました。

 王部長は、中国はプーチン大統領とロシアがこれまで対話による紛争解決を拒否したことがないと繰り返し表明したことに注目しており、最近の戦況は依然として複雑だが、ウクライナ危機に関する和平交渉の勢いはすでに現れているとの見方をしましました。王部長は、「プーチン大統領とトランプ米大統領は電話会談を2回おこない、両国のチームは何度も接触して、ウクライナ危機の政治的解決とロシアと米国の関係改善について真剣に検討し、一定の共通認識に達した。これは平和に向けた小さな一歩にすぎないが、前向きで必要な一歩だ。平和は座って待つだけで実現するものではなく、積極的に努力しなければならない」と述べました。

 王部長はまた、「同時にこの危機の根源は複雑で錯綜(さくそう)しており、一連の重要な問題における各当事者の立場には大きな隔たりがある。平和の回復にはまだ遠い道のりだ」との見方を示しました。さらに中国の姿勢について、「当事者の意向に基づき、国際社会、特にグローバルサウス諸国と共に建設的な役割を果たし、対話と交渉を通じて危機の根源的な問題を解決することを支持する。また、最終的に公平で持続的かつ拘束力があり各当事者に受け入れられる平和協定を締結し、ユーラシア大陸ひいては世界の長期的な平和と安定が実現されることを望んでいる」と強調しました。(朱、榊原)

4月11日ニュース

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