米によるチベット事情への粗暴な干渉は国際法違反=外交部
外交部の郭嘉昆報道官は1日の定例記者会見で、「米国の行為はチベット事情と中国の内政に粗暴に干渉し、国際法と国際関係の基本準則に甚だしく違反するものだ」と述べました。
記者会見では、ルビオ米国務長官が中国の一部高官にビザ制限を実施するとの声明を発表したことについて、中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ/CMG)の記者が質問しました。
郭報道官は、「米国の行為はチベット事情と中国の内政に粗暴に干渉し、国際法と国際関係の基本準則に甚だしく違反するものだ」と述べた上で、「チベットは開放されていて、外国人のチベット入りを制限する規則を定めたことは一度もなかったことを強調したい。チベットは毎年多くの外国人観光客と各界の人々を受け入れており、2024年通年で延べ32万人の外国人観光客が訪れた。チベットの特殊な地理と気象条件などの要素を考慮すれば、中国政府が法律や規則に基づき、外国人のチベット入りについて一定の管理と保護措置を講じることは、必要だ」と説明しました。
郭報道官はさらに、「中国は外国人が中国のチベット地区を訪問し、観光し、ビジネス活動をすることを歓迎する。ただし中国の法律と関連規則を順守せねばならない」と述べ、さらに「我々はチベットの人権、宗教、文化事業の発展現状をいわれなく中傷することに反対し、外国の官僚がチベットに入って職責を履行するという名目で妨害や破壊を行うことに反対する」と表明し、米国に対して、チベットについての約束を厳守し、「チベット独立」勢力に対する黙認や支持を停止し、チベット関連問題を口実にした中国への内政干渉を停止するよう、求めました。(ヒガシ、鈴木)
4月3日ニュース
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