【観察眼】Deep Seekで広がる中日ハイテク協力のさらなる可能性
08:35:17 2025-02-20
Share

 Deepseek ――20237月設立の中国企業ディープシーク(深度求索)がわずか1年余りで開発したこの人工知能(AI)の大規模モデルがリリースされて20日で1カ月が経つ。OpenAIに匹敵する性能を持ちながら、極めて低価格で構築された画期的なこのAIモデルは、シリコンバレーに衝撃を与え、世界中を席巻し、短期間で影響力を拡大し続けている。DeepSeekの技術的ブレークスルーは、AI分野における中国のイノベーション能力を示しただけでなく、中国と日本のハイテク協力に新たなきっかけを提供するものであり、DeepSeekは、技術輸出、産業チェーンの協力及び生態圏の共同建設を通じて、中日AIなどのハイテク協力を推進する重要な力になると見込まれている。

 DeepSeekはまた、中国のAI分野におけるダークホースとして、新モデルの発表のたびに、詳細な学術論文公開され、世界の開発者らに自由に使えるようモデルコードはオープンソース化されている。このオープンな姿勢は、AI技術の普及を推進するだけでなく、中国と日本の科学技術協力にも新たな構想も提供している。日本のAI研究分野で名を知られる東京大学の松尾豊教授は、DeepSeekのオープンソース戦略は、各国のハイテク協力の重要な条件であると評価している。松尾教授はまた、AI開発分野における中国の活躍はめざましく、米国と肩を並べるほどの実力があるとしており、中国にはアリババやテンセント、百度など強力な科学技術企業や優秀なエンジニアが多く、DeepSeekの成功は日本のベンチャー企業に手本を示したと述べている

 中日間のハイテク交流は、単に手本を示すだけにとどまらない。実際、双方は、デジタル経済、グリーン低炭素、医療・健康などの分野での協力が盛んで、その中でハイテク革新技術が主導的な役割を果たしている。中国で現在、急成長している電気自動車EV分野を例にとると、近年注目されているEVの使用済みバッテリーのリサイクル問題について、日立ハイテクノロジーズ株式会社代表取締役社長の飯泉孝氏は、駆動用バッテリーのリサイクルに関心がある中国企業と協議を行い、ハイテクイノベーションを通じて、駆動用バッテリーがより良く役割を果たしていることを明らかにした。「バッテリーは、生産使用から、残存寿命をタイムリーに監視し、最終的に廃棄段階でバッテリーを再生させ、リサイクルを実現し、バリューチェーンを形成する方法を考えている」と語った。中日企業のハイテク協力によって、新エネルギー車のバッテリーリサイクル問題に有効な解決策を提供し、グリーン低炭素産業の発展を促進することが期待されている。

 しかし、国際政治環境の変化に伴い、日本の中国に対する科学技術競争や防犯意識が高まり、両国のハイテク協力に新たな課題をもたらしている。一方で、中日経済の相互補完性は依然として顕著だ。中国の何立峰副首相は17日、日本経団連の訪中団と会見した際、中日経済は深く融和し、広範な共通利益と協力の空間を有していることから、日本など各国企業が引き続き発展のチャンスを共有することを歓迎する意向を示した。ハイテク協力の面では、中国の市場規模や革新のスピードにおける優位性は、日本の精密製造や技術蓄積における専門性と相互に補完し合えるものだ。例えば、半導体分野では、中国が世界最大の設備市場となっているが、日本企業は半導体点検装置などの分野で技術的優位性を保持しており、双方の協力の余地は大きい。南開大学日本研究院の張玉来教授は、精密機器、輸送器材、医薬品、化学工業などのハイテク分野で、中日両国は非常に大きな協力し合える余地があるとの考えを示している。

 Deepseekの登場は、中日ハイテク協力の新たな契機となることが期待されている。日進月歩の科学技術の時代、耳目を一新させる次なる成果がいつどのような形で現れるのか、また中日両国にいかなる新たな協力の可能性がもたらされるのか、楽しみである。(CRI評論員)

4月3日ニュース

00:00 /