「ナタ2」香港プレミア上映会場の様子

　中国内外で人気上昇中の中国のアニメ映画「ナタ2（哪吒之魔童閙海）」の香港プレミア上映が18日、銅鑼湾影芸戯院で開催されました。プレミア上映は東方影業、洲立影片、銀都機構、英皇電影の映画製作会社4社が共同で開催したものです。香港とマカオでは22日から一般公開されます。

　銀都機構の丁凱社長は、「『ナタ2』は精巧で美しい作品で、芸術的魅力を通じて中華文化の精髄を発信し、香港映画の発展にも貴重な参考材料を提供した」と述べました。

　香港市民の曽潔雯さんは映画鑑賞後、「『ナタ2』で表現された中国の伝統的な美学と歴史文化の奥深さにとても感動した」と感想を語りました。

　多くの香港市民は先ごろ、ソーシャルメディアで「ナタ2」の予告編や書き込みを見た後、香港での一般公開を待てずに、急いで広東省深セン市の映画館に駆け付け、「ナタ2」を鑑賞しました。

　香港市民の蘇さんは「香港から『ナタ2』を見に来た。ネットではとても良い、とても感動的、物語が面白いと書き込まれていたので、すぐに見たかった」とインタビューに応じました。

　香港市民の阮さんは、「香港でこのアニメ映画の第1作を見たことがある。第2作目を見るため、ここに駆け付けた。香港ではまだ公開されていない。なぜ多くの大人がアニメ映画に魅了されたのかを知りたくて香港から来た。また中国のアニメ産業発展の最新状況も見てみたい」と話しました。

　今年の春節初日に上映された「ナタ2」の興行収入は、日に日に高くなっています。現在までの興行収入は123億元（約2560億円）を上回り、世界の映画興行収入ランキングで上位8位に入り、同ランキングに初めて進出した非ハリウッド作品のアジア映画となり、世界のアニメ映画興行収入と世界の単一映画市場の興行収入でいずれも一挙にトップを獲得しました。（任春生、榊原）