北京
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安徽省黄山市休寧県でこのほど開催された第1回状元文化大会で、省級無形文化遺産の代表的な伝承人である呉兆光さんが羅針盤「万安羅盤」を展示し、大きな話題となった。人民網安徽チャンネルが、休寧県万安鎮にある「呉魯衡羅経老店」を訪問し、無形文化遺産となっている羅針盤を製作する伝統技術を取材した。人民網が報じた。
休寧県万安鎮は、古代の徽州(現在は安徽省と江西省の一部)4大古鎮の一つで、元の時代の末期から、明の時代の初期にかけて、「万安羅盤」の製造が始まった。そして、清の時代の中期に最盛期を迎え、その技術が現在に至るまで受け継がれているため、万安鎮は「羅針盤の里」と称されている。
1984年生まれで「呉魯衡羅経老店」の8代目伝承人である呉さんは、省級無形文化遺産伝承人だ。そんな呉さんは、「羅針盤の製作には大きく分けて7つのステップがある。中でも『磁針の取り付け』がカギとなる。まず、鉄の針を天然磁石の上に置いて磁化し、磁針の中心を高い精度で測定し、それを羅針盤の丸い穴の中にある支点に取り付けて、指針が自由に回転できるように、支点に抵抗力がかからないようにしなければならない」と説明する。
伝統的な羅針盤の製作工程は非常に複雑で、時間がかかり、1つを作るのに3ヶ月から6ヶ月も必要とする。呉魯衡の羅針盤は長年、高品質で、非常に精密であることで知られ、中国国内外で販売されている。
「呉魯衡羅経老店」で生産された羅針盤と日時計は1915年に米国で開催されたサンフランシスコ万国博覧会で金賞を受賞したこともあるという。
「万安羅針盤」の製作技術は2006年、第一陣の国家級無形文化遺産保護対象に認定された。(編集KN)
「人民網日本語版」2022年11月17日