アムールトラの数の回復を見守ってきた「戸籍登録官」

2022-11-29 10:55:17  CRI

 東北虎豹(アムールトラ・ヒョウ)国家公園には、アムールトラの「戸籍登録官」という特殊な職業に携わる人がいる。アムールトラの模様は、人間の指紋のように個体差があるため、「戸籍登録官」は、アムールトラの全身の模様の配置、長さや幅、色や形に基づいて個体識別を行い、アムールトラに「身分証」を与えることで、アムールトラの家族の「家系図」を作成している。東北虎豹国家公園管理局琿春分局科研監視測定センターに勤める段蓮茹さんは、この業務を担当している。吉林日報が伝えた。

 アムールトラは、世界生物多様性保全における象徴種のひとつで、アムールトラとその生息地を保護するために、中国政府は吉林省と黒竜江省にまたがる、面積1万4千平方キロメートル以上の東北虎豹国家公園を設立した。段蓮茹さんが担当するエリアには、5千台以上の赤外線カメラが設置されており、1日あたり数百に及ぶアムールトラのモニタリング画面を比較しなければならない。

 ここ数年、生態環境が改善されるのに伴い、トラやヒョウの数がますます増えている。関連統計データによると、東北虎豹国家公園が完成する前、アムールトラの子トラが成獣に達するまでの生存率はわずか33%だったが、現在は50%以上の子トラが成獣になるまで生き延びることができるようになっている。(編集KM)

「人民網日本語版」2022年11月28日 http://j.people.com.cn/n3/2022/1128/c94638-10177314.html