国家植物園、世界の植物種数の10%を網羅へ

2022-04-20 10:24:59  CRI

 国家林業・草原局によると、国家植物園が18日、北京市で正式に発足した。同植物園は中国科学院植物研究所(南園)と北京市植物園(北園)の既存の条件を踏まえた上で統合されたもので、総計画面積は600ヘクタール近くにのぼる。

 中国は植物多様性が世界で最も豊富な国の一つで、既知の高等植物は3万7000種以上にのぼり、世界の約10分の1を占めている。中国は2021年10月12日、生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)の首脳サミットで、現地保護と移転保護を結びつけるのを全体的に統括する原則に基づき、北京市や広州市などの国家植物園体制建設を開始すると発表した。国務院は21年12月28日、北京市で国家植物園を設立することを承認した。

 国家林業・草原局の関係責任者によると、国家植物園体制の建設は、エコ文明建設推進の重要な措置だ。国家植物園は植物の現地保護と科学研究の展開を中心に、科学の発信、園林・園芸展示、レジャーなどの機能を兼ね備える総合的な場及び国家植物多様性保護拠点で、一国の経済、科学技術、文化、生態、社会の持続可能な開発水準の重要なシンボルだ。

 「首都で国を象徴する国家植物園の設立は、世界の多くの国の慣例だ」。国家林業・草原局の関係責任者によると、国家植物園は国の代表性及び社会公益の理念を堅持し、重点的に三北地域(西北、華北、東北)の地元の植物、北半球温帯の代表的な植物、世界の各地理的区分の代表的な植物、絶滅危惧植物を3万種以上集める。中国の植物種数の80%の科、50%の属を網羅し、世界の植物種数の10%を占める。五大陸の代表的な植物の標本を500万点集める。植物科学研究センター、移転保護研究センター、遺伝資源保存センター、標本館2期、五大陸温室群などのプロジェクトを次々と完成させ、28の特色専類園を建設する。「人民網日本語版」より