8月3日 火曜日

2021-08-03 22:25  CRI

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 今月1日に行われた東京五輪・陸上男子100m準決勝で中国代表の蘇炳添が9秒83のアジア新記録を出し、中国人選手としては初めて五輪の決勝に進出しました。決勝では体力が落ちたからか、6位で終わりましたが、中国国内からは「歴史を塗り替える素晴らしい成績だった」と拍手喝采が送られています。

 絶好調の蘇選手をはじめ、中国代表は6日に男子400mリレーに出場します。新たな歴史を作る走りになるのか、楽しみですね。

 さて、今日の番組のメニューです。

▼東京五輪、過去1週間の印象深いこと
▼【CRIインタビュー】オリンピックとともに歩む人生~IOC文化オリンピック遺産委員会・侯琨委員に聞く

8月3日 火曜日_fororder_1.IOC文化・オリンピック遺産委員会委員の侯琨さん
侯琨委員

2021年8月<今月の特別寄稿>

東京都 イタズラ爺さん・奥田正彦さん(86歳)

 真夏の暑いさなか、他人の迷惑も考えずに訪ねてくる客を「熱客」といいました。ぼくは「褦襶子(分からず屋)」ではないので、暑い時期の中国訪問は差し控えていました(ほんとかな)。一度、6月から7月にかけての夏旅があります。暑かった夜行列車を思いだしながら、印文に「褦襶子」を選びました。

嘲熱客
程曉
平生三伏時 道路無行車
閉門避暑臥 出入不相過
今世褦襶子 觸熱到人家
主人聞客來 顰蹙奈此何
謂當起行去 安坐正跘跨
所説無一急 沓唅一何多
疲倦向之久 甫問君極那
搖扇臂中疼 流汗正滂沱
莫謂爲小事 亦是一大瑕
傳戒諸高明 熱行宜見呵

熱客(ねっかく)を嘲る
程曉
平生(へいぜい)三伏(さんぷく)の時 道路行車(こうしゃ)無し
門を閉して暑を避けて臥し 出入相(あい)過(よ)ぎらず
今世の褦襶子(だいたいし) 熱を触(おか)して人家に到る
主人客(かく)の来たるを聞き 顰蹙すれども 此(これ)を奈何(いかん)せん
当(まさ)に起(た)ち行き去るべしと謂(おも)いしに 安坐して正に跘跨す
説く所 一(いつ)の急なる無きに 沓唅(とうかん)として一(いつ)に何ぞ多き
疲倦(ひけん) 之に向かうこと久しくして 甫(はじ)めて問う君極まりしかと
扇を搖るがせば 臂中(ひちゅう)疼(いた)く 流汗正に滂沱(ぼうだ)たり
小事為(た)りと謂(い)う莫(なか)れ 亦た是れ一大瑕(いちだいか)なり
戒を伝う諸高明に 熱行(ねっこう)は宜(よろ)しく呵(とが)めらるべし

 詩の内容は、「ふつう夏の猛暑のころともなれば、街道には車も通らない。門を閉め、暑さを避けて寝ころび、お互い人の家に出入りはせぬものだ。当世のわからず屋は、暑さにかまわず、他人の家にやってくる。主人は客が来たと聞き、眉をしかめるが、どうしようもない。まもなく立ち去るものと思っていると、腰をおちつけて大あぐらをかく。話の中身に急ぎの用とてひとつもないが、何とペチャクチャよくしゃべること。くたびれながら長時間お相手をして、ようやく「言いたいことはお済みですか」と聞いた。団扇で扇いでいるだけでも二の腕が痛み、汗はダラダラ流れっぱなし。これを些細な事といわせなさるな。これも立派な罪悪なのだ。戒めとして、世のおえら方に申し伝える。暑い日の訪問は、叱責されて当然なのですぞ、と。」と言ったところです。

8月3日 火曜日_fororder_(08月)寝台車にて

 81年8月、アメリカの元大統領カーターが中国を訪問した際、挨拶の言葉で「暑い中、分からず屋がお邪魔して、もうしわけない」と、この詩の部分を引用したので、中国当局者に、アメリカの中国通は大したものだと言わしめたという話を、何かで読んだ記憶があります。

 中国の旅ではしばしば夜行寝台車を利用しました。子供から、中国語が下手だねとか、南方人(ナンファンレン)か? などとからかわれたり、はずむ会話が楽しめました。寝台車では、検札の時に切符と交換される「换票卡(寝台番号の入ったカード)」というものがあり、下車の前に切符と再交換されました。コロナ禍で中国の旅も遠のきましたね。

 【褦襶子(だいたいし)】わからず屋。暑い日に盛装して、青絹を張った夏の日傘をさして、人を訪問する者。ものの事情をわきまえない気のきかない人を嘲る言葉。褦襶の本来の意は、青絹を張った夏の日傘。

<お便りありがとう!>

★宮崎県のD.Dさん

 オープニングでの、河南省各地の豪雨被害に遭われた方々に心からお見舞い申し上げます。犠牲になられた方々を思うと、心が痛みます。復旧も進んでいるそうで、一日も早い回復をお祈りしています。

 東京五輪、卓球混合ダブルスの中国両選手、“金が当たり前”という中国人民の期待のプレッシャーの大きさは如何許りだったかと思います。激戦で惜しくも金を逃しても、日本チームに賛辞を贈る、彼らのジェントルなフェアプレイ精神が素晴らしいと思いますね。

 また女子バレーの朱婷選手のエピソードがとても興味深く良かったですね。中でも家計の為に早く働くようにと言っていたお父さんが、朱婷さんのスポーツ進学の為、農機や三輪車の修理業の兼業を始めたとのお話が特に印象的。そうした苦労の上に国家代表のエースになったエピソードは人に元気を与えますね。中国女子バレーも期待大の中、朱婷選手の腕の故障が大変気になりますが、これからも益々応援しています。

★愛知県名古屋市のゲンさん

 中国各地の豪雨の災害に、あらためてお見舞い申し上げます。オープニングで復興がすすんでいるとのレポートがありました。何とか大勢の皆さんに普通の生活が戻ることを願いながら放送を聴きました。

 日本も豪雨や台風、コロナ感染の広がりに苦しんでいます。777人もの選手団の方たちが日本にいらしたそうですが、どうか安全に過ごしていただきたいと祈る思いです。

 オリンピックのスペシャルコーナーは、王小燕さんと斎鵬さんの意見や感想が違っていて、とても面白かったです。何だか私も一緒に茶の間でテレビを見ている気分で、言いたいこと言いたくなるくらいでした。

 卓球ペアの試合については、中国の皆さんがどんな感想か、もっとも知りたかったことです。選手の皆さんは国の威信を背負い、それだけでも押しつぶされそうではないかと思うのに、冷静によく闘っていました。素晴らしかったです。中国国内の観戦者の皆さんの温かい感想を知って、良い試合だったなぁと、両国の選手たちを讃える気もちがこみ上げました。

 日本の「ジュンとミマ」は12才の歳の差の微笑ましいペアでした。同じ小学校出身で卓球を通じて家族ぐるみの付き合いをしてきたそうなので、新しい種目にはぴったりで、楽しくできたのかも知れません。スポーツは本来遊びから始まったようなので、どこの国とも、「又遊ぼう!!」と再会を約束したいものです。

◆ ◆ ◆

 この番組をお聞きになってのご意見やご感想をぜひお聞かせください。メールアドレスはnihao2180@cri.com.cn、お手紙は【郵便番号100040 中国北京市石景山路甲16号中国国際放送局日本語部】までにお願いいたします。皆さんからのメールやお便りをお待ちしております。

ラジオ番組
10月29日放送分
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