北京
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23/19
北京から西へ行くこと約1000キロ。広さ1万8千平方キロメートルのクブチ砂漠があります。その一角には、日本の皆さんもお馴染みの故・遠山正瑛先生が大勢の日本人ボランティアが長年砂漠緑化活動をしている恩格貝砂漠があります。クブチ砂漠は昔、北京にも襲来した黄砂の源でした。これまで30年あまりの本格的な取り組みにより、現在、緑化が進んでいます。最近は環境が修復されつつある土地の上で、太陽光発電と経済作物の栽培などを一体化とした新しい発展モデルを初めています。このクブチ砂漠に、来週、CRIから総勢20人余りの取材班が訪れることになりました。日本語部からは火曜ハイウェイ、王小燕アナ、「AちゃんのChina Now」のAちゃん記者チームも参加します。取材で分かったことをまた改めてご報告しますので、どうぞお楽しみに!
クブチ砂漠について聞いてみたいこと、調べてほしいことがもしあれば、ぜひメールでお知らせください。アドレスはnihao2180@cri.com.cnです。
今週の番組のメニューは以下です。
▼【旬な話題】「天問1号」総設計者が語る火星移住の可能性
中国の感染症専門家、ワクチン接種の必要性を強調
▼【CRIインタビュー】新疆出身のウイグル族青年が語る故郷の話。詳細記事へ
北京スケッチ(5月13日 平文智撮影)
お便りありがとう!
★愛知県清須市の鈴木英夫さん
ハイウェイ北京・中国情報ラジオ、多岐にわたる内容でじっくりと聞かせてもらいました。ツバメの眼で取り上げられた新疆綿の問題、初めて知りました。政治的な意図が見え隠れしていますね。
★宮崎県のD.Dさん(ラジオネーム)
旬の話題の最新の中国国勢調査・14億微増の人口動向など興味深く聴きました。
中国も高齢化が言われていますが、平均年齢は斉鵬さん世代との事で、未だ若い活力があり今後も発展の大国と感じました。(いつも溌剌とした小燕さんも若いです)また広東省の人口は日本の総人口より若干多い反面、面積は約半分で人口密度は倍に当たる事もわかりました。
スペシャルバスケットの5月の新刊本、趙海成さん著の「私達はこうしてゼロから挑戦した・在日中国人14人の成功物語」。良い本を紹介されました。是非読みたいと思います!14人の中には飲食や観光業など、コロナ禍で大変な業種の経営者さんも多いとの事ですが、コロナ禍の圧力に負けず益々発展される事を祈りたいですね。
★名古屋市のゲンさん
『私たちはこうしてゼロから挑戦した』(趙海成 著 小林さゆり 訳)の本、王さん紹介の「まえがき」と「あとがきにかえて」にいざなわれ、読了しました。素晴らしい本でした。
最初の「あなたを幸せにしたい」という骨伝導イヤホーンの発明をされた謝端明のお話は、身近な家族がこのイヤホーンにお世話になって居るので、紹介されている皆さんを一気に身近に感じることが出来、本に吸い込まれました。藝術分野の方々のあくなき美の追及にも感動しました。劇団四季の「キャッツ」のキャストにタジク人の男性がいることも知りませんでした。
エコ農業を推進して大農園を営んでいる方の自然観や環境保護の考え、活動には最も同感し、共感し、生きる力の凄さに感銘を受けました。コロナ禍に関しては、マクロな視点から超然と受容し、自然との調和を説いています。異論をはさむ余地はありません。
本を読み終えてから、改めて放送を聴いてみたのですが、今とこれからの事を想うと、このご本もここでは終わらない未来が続いているなぁと感慨深いものが残りました。「コロナ禍でも決して諦めない」という、本の帯の文字が、私の心に刺さるように響きます。この本が多くの若者たちに読まれることを心から願っています。趙海成さんと小林さゆりさんの労作に心から拍手を送ります。そして、こんな時に出されたアルファーデータブックスさんの勇気も尊く思いました。
★東京都大田区の三輪徳尋さん
「私たちはこうしてゼロから挑戦した―在日中国人14人の成功物語」は「在日中国人33人のそれでも私たちが日本を好きな理由」の続編ということではないとは思いますが、前作では、日本で暮らしいる中国人の方々のご苦労や日本での暖かなエピソードなどから、隣人を理解する助けとなったことを思い返しました。今作もできるだけ早い時期に拝読したいと思っています。
日本で起業されて成功した事例は、本当に多くの事例があって、この書に紹介されていない数知れない事例にもそれぞれエピソードが数多あることと思います。成功物語には大きな夢があって、自分にも出来るという希望を与えてくれるものだと思います。逆に、日本で中国の方が起業して、その仕事に懸命に向かい合って、多くの犠牲を払ったとしても、タイミングが悪く、幸運に見放されてしまった事例も多くあるのだろうと思います。書籍としてはきっとベストセラーにはならないとは思いますので、何かの機会に、WEBメディアなどで日本での事業展開で生じた問題点や課題などを取りまとめた失敗編が発表されることを望みます。その失敗談には、中日の文化の相違による課題、無意識になされている差別の問題なども多く含まれるのだろうと思います。成功からだけではなく失敗から学べることも多いと思います。特に日本人が心して聞くべきは、様々語られる耳の痛い事例を含む失敗談ではないかと思えてなりません。
★北海道石狩市の上田知晴さん
「私たちはこうしてゼロから挑戦した。」異国の日本で成功された14名の方々のお話をまとめた上でのお話でしたから説得力がありました。異国であるはずの日本に来て、右も左も分からない状況下に置かれてしまっては、普通なら委縮してしまうでしょう。ところが、そんな状況下であっても、日本人も中国人も同じ人間、国家と民族を超えて分かり合うことができる、と悠然と構えることのできる大きな度量と民族性。これが私たちの知らない大陸なのでしょうか。私は今日、暫く忘れていた一つの言葉を思い出しました。「島国根性」です。私が子供の頃は、小さなことにこだわっていると、よく言われたものです。又、「せまい日本、そんなに急いでどこへ行く」なんて交通標語もありました。そうなんです。私達、日本人って、国土が狭い、小さいことが一つのコンプレックスでした。でも、バブルも含めた急速な高度経済成長の成功がそれを覆い隠して、忘却の彼方に飛ばしてくれていました。でも、中国という大きなお隣さんが急激に成長される姿を真横で見ていて、自分がなかなか思うように前に進めなくなった時、日本人はとたんに自信を無くして、心の底で眠らせて、忘れていたはずの昔のコンプレックスに気付いてしまったのでしょうね。そのことを一言で表現して頂いたのが「嫌中本は自信の無さの表れ」でした。同じことが私の回りのビジネスシーンでも見られます。自信のある人はいつも悠然と構えていらっしゃいます。何をお話しても悠然とされていて、キチンとお話は聞いて頂けているのだけれども、いつ、お答えを頂けるのだろうと、こっちがついついヤキモキしてしまいます。そこで焦ると、ミスをして自分の未熟さを省みる。こんなこと、いつも繰り返しています(汗、汗)。でも、反対に常に私や私達に細かな攻撃を仕掛けてくる方達もいます。常にこちらの言葉尻やミスと上げた足を狙って、攻撃してきます。でも、そうなのですね。この方達は自信が無いから、一生懸命に攻撃をしてきたのですね。攻撃をすれば、仮想敵国を作ってそこに攻撃をしておけば、それだけで敵を負かしたような気分になれて優越感という基礎の無い自己満足に浸ることができてしまう。しかし、自己満足に浸って全てを解決したような気持ちになっても、基礎と自信が自分には無いから前に進めない。ビジネスシーンにおいては、そんな度量の狭い島国的な残念な方々が結構いらっしゃいます。でも、そんな狭い方々は、スピンアウトされて今はもういらっしゃいません。私達日本人も国際社会というシーンからスピンアウトして、国際社会にはもういません、なんてことにならないように気を付けなくてはならないでしょう。今まで積み上げてきたもの、経験してきたこと、それらを乗り越えてきたことにしっかりと自信を持って、前を向き、小さなことにはこだわらず、大陸的に大きく構える。今日も又、大切なことを中国の皆さんから教えて頂きました。そして、このお話は今までの「ツバメの目」で話題に上がっていた様々なことへの一つのスッキリとした回答になるのだなとも感じた次第です。コロナ禍ですけど、又、明日から前を向き直して頑張ります。今日も元気を頂きました。本当にありがとうございました。
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