ブラジルのルラ元大統領は現地時間の7日夜、サンパウロ州から出発してクリチバ市に向かい、警察に自首しました。

　この日の早い時間にルラ氏は、サンパウロ州で演説を行い、「審判に恐れることはなく、逃げることもしない」との態度を示しました。それと同時に、司法部門からの告発に対して批判し、自らの無罪と潔白を強調しました。

　ブラジル連邦のモロ判事は5日、ルラ氏に逮捕令状を出し、現地時間6日の午後5時までにクリチバ連邦警察局に出頭するよう命じていました。

　ブラジルの司法機関は2014年に始まった反腐敗に関する調査で、ルラ氏を含めた数名の元政府要人がブラジル石油会社の贈賄事件に関与していたと認定され、今年１月、高等裁判所がルラ氏に禁錮12年１カ月の有罪判決を言い渡していました。（藍、星）