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ジュネーブに本部を置く世界保健機関(WHO)は20日、『臨床開発中の抗菌剤:抗菌剤(抗結核薬含む)の臨床開発分析』と題した報告を発表し、現在、新種の抗生物質の開発は極めて不十分で、日増しに増加する抗微生物薬の薬剤耐性がもたらす脅威に対応し難くなっている状況を指摘しました。
報告によりますと、臨床段階に入った多くの薬物は、現存する抗生物質の改良品で、一時的な解決法にしか過ぎないとされ、WHOが確認した毎年約25万の命を奪う耐薬結核を含む、健康に対する最大の脅威となる薬剤耐性病原体感染に対して効果の期待される治療法は極めて少ないということです。
WHOグローバル結核予防治療計画局長を務めるマリオ・ラベリヨン博士は、「結核の研究は極めて不足しており、ここ70年来で発売された耐薬性結核治療のための抗生物質はわずか2種類しかない」と強調しました。
また、報告では、12の重点病原体を確定しており、その一部は、肺炎や尿路感染などごく一般的な感染症を引き起こす可能性をもつものですが、これらの病原体は現行の抗生物質に対する耐性を増しており、新たな治療薬が必要とされています。さらには、病院外、およびリソースの限られた環境の中での感染治療に基本製剤として使用される内服用抗生物質もまた、その開発が非常に欠如している現状が報告されています。(怡康、む)
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