ネパールのデウバ首相は23日、インド訪問を開始しました。中国とインドが国境問題をめぐって対立する中、ネパール首相の今回の訪問は国際社会から注目されています。これについて、外務省の華春瑩報道官は同日、北京での定例記者会見で、「21世紀の国際関係は、ゼロサムゲームの関係になってはならない。中国は、ネパールとインドの健全な関係発展を歓迎する」と述べました。

　インドメディアの報道はこのほど、「ネパールは中国の提唱した『一帯一路』構想から巨額の投資を得ている。これに対抗するため、インドはネパールに対して大規模なオファーを用意せざるを得ないという、プレッシャーに直面している」と伝えました。

　これに対し、華報道官は「21世紀の国際関係はゼロサムゲームの関係にも、誰かが誰かに対抗するような関係にもなってはならない。ネパールもインドも中国の重要な隣国であり、この2カ国の関係が健全に発展していくことを歓迎する。同時に、インドが中国とネパールの関係発展を穏やかな目で見てくれるよう願っている」と主張しました。（鵬、謙）