北京
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<コロナ禍の戦後75周年、私が今思っていること>その4~北海道石狩市・上田知晴さん&東京都・山本加津彦さん
担当:王小燕、斉鵬
6月に教室で授業を受ける北京の小学生(写真提供:CCTV)
季節が早くめぐり、今年は8月7日に立秋。この日を過ぎれば、北京では湿度が下がり、蒸し暑さが一気に吹き飛ばされた感じです。ちなみに、今日(11日)は快晴、最高気温は37度。日中はまだまだ真夏日ですが、夜の最低気温が22度と、大分過ごしやすくなってきました。日本では関東や東北、北陸を中心に体温を上回る酷暑が続いているようで、中には、今年初となる40℃以上を観測した地点もあったと聞いています。リスナーの皆さんに残暑お見舞い申し上げます。コロナ対策に続いて、暑さ対策を怠らずに、熱中症にならないようお気を付けください。何よりも元気に乗り越えるよう一緒に頑張りましょう。
今週の番組は前半が「旬な話題」です。中国各地で時間をずらしながら登校再開へ、新型コロナ感染症が生活にもたらした変化で思いついたことについてお話します。後半はリスナーさんからの投書コーナー、<コロナ禍の戦後75周年、私が今思っていること>、シリーズ5回目の今日は元神奈川県副知事・久保孝雄さんの投稿をご紹介します。詳しくは8月11日放送の「CRIインタビュー」をご参照ください。
2020年8月11日、ハスの花が満開の北京・北海公園(平文智撮影)
<お便りの抜粋>
★大阪府摂津市・小原幹雄さん
「ハイウェイ北京」の火曜日、北斗衛星システムを使ったナビゲーション・システムと、リスナーによる意見を紹介する内容でした。
さて、日本でのコロナウイルスの感染者ですが、再び増加傾向にあり、なかなか止まりません。症状が出ない潜在感染者も多いようで、なかなか終息は見通せない状況です。
★東京都大田区・三輪徳尋さん
「北斗衛星測位システム」の正式な運用開始は、様々な理由によって「GPS」の利用に制限を受け、十分なサービスを受けられずにいた多くの国々の人々にとって、朗報であると思います。核心部品も中国の技術100%で作られた、アメリカが運用する「GPS」依存から脱却した、全地球測位システムが正式に運用を開始したことは、とても大きな意義があると思います。
日本でも北斗の技術を利用したBeiDouなどに対応するスマホ端末もあるのですが、まだまだ少ないのが現状で、私のスマホも北斗の信号を受けることができません。ファーウェイのスマホを選んでおけばこれからの様々な新たなサービスの恩恵を享受できたのかと思うと残念です。次の買い替えの頃には、プロセスチップなど関連する部品の供給もますます進んで、より多くの端末が北斗に対応しているものと思いますが、買い替えにあたっては、北斗対応をチェック項目にしたいと思います。
★名古屋市・「暑さにゲンなりしているゲン」さん
北斗3号の完成おめでとうございます。これから災害などにも大いに役立ってほしいものですね。私にしてみれば手品のようなお話で、シェアリング自転車の例を出してもらって、ようやく腹に落ちました。誤差2~3メートルってことは、宇宙旅行から家に帰る時、猫の額ほどの我が家の庭にも無事着地できるってことですよね。違いますか?300万年に1秒の誤差という原子時計の話は、それまで地球の存続が保証されればなぁと、ため息が出ました。
HPのいたずら爺さんの懐かしい詩句印、炎が立ち昇るような篆刻で素敵でした。
上田知晴さんのメッセージは私も若き日を思い出しました。戦争を知らない子どもたちですからね。盧溝橋へタクシーで行かれた時の運転手さんとのエピソードは、状況が目に浮かぶようでした。今度は国際放送局から、9キロだそうですので、王小燕さん+斉鵬さんでぜひ歩いて行ってくださいね。スマホの翻訳アプリは要りませんよ。
山本加津彦さんのお祖父さまとお祖母様のお話は心に沁みました。「広島 愛の川」8月6日の歌をHPで聴きました。作曲者の想いをこれだけ受け止めて聴いたせいでしょうか、涙がポロポロ落ちました。山本さんのような若い日本人の心を、中国や世界の若者にも知ってほしいと痛切に思いました。
「はだしのゲン」は国境のない平和な世界を目指していますからね。中沢啓治さんは、辛い経験をしてもなお、武器をもたず、「語ろうよ!!」と言っているのですね。
2020年8月「広島 愛の川」のオンライン合唱企画に中国の子どもも多く参加
★高知県四万十市右山五月町・杉村和男さん
「コロナ禍の戦後75周年、私が今思っていること」は、どの方の投書も大変、感慨深い、素晴らしい内容のものばかりです。造詣の深さに感服するばかりで、そんな私の単なる体験談に対して、ご感想をお寄せくださった名古屋のゲンさんに、この場を借りてお礼申し上げます。本当にありがとうございました。
今回、ジローズの「戦争を知らない子供たち」の調べに乗せて、北海道石狩市の上田知晴さんの盧溝橋に寄せる思い、お人柄の偲ばれる素晴らしい内容で、大変、感動しました。特に、かつて戦争の発端となった盧溝橋が、中日未来の架け橋という表現はとても印象的でした。その「戦争を知らない子供たち」自体も、既に思い出のメロディーになってしまった感があります。
続いての山本加津彦さんは著名な作曲家、作詞家だそうで、バックで流れていた「広島愛の川」の歌声には癒される思いがしました。また、平和と音楽とは結構関わりが有るなと思い、聞いたことでした。
私の実家は喫茶店を営んでおりました。父は地元の交響楽団でバイオリンを弾いており、小さい頃から音楽に囲まれて育ち、小学2年の時には、クラシックのバッハ(Bach)を大好きになりました。そういう背景も有って、お店には時々、音楽関係の著名な方もいらっしゃっていました。
小学校低学年の頃の話になりますが、戦時中に流行した軍歌と呼ばれるジャンルの音楽があります。「同期の桜」、「出征兵士を送る歌」、「暁に燃ゆ」など(嫌な思いをされたら、ごめんなさい)、勇ましい歌詞の割に、短調の悲しく暗い旋律の多いことに疑問を感じていました。
ある日、軍歌を実際に作曲された方がお客さんに来られて、幼な心に、そのことを単刀直入に質問してみました。すると小さな声で、「戦争に反対しとる訳や」と答えてくれました。戦時中の日本で、まさか「戦争反対」と口に出して言うことは出来ないので、「ああ、そういうことで意思表明していたのか」と思ったことでした。今となっては、貴重なエピソードを聞けたと思っています。
集約すれば、戦争をして勝っても、負けても、「幸せだった」という人は一人も居ないということでしょう。その証拠に、もし、先の大戦で日本が勝って未だに当時の軍が政治を支配していたなら、今の日本の平和は有りえません。また戦勝国でも有っても多数の戦死者という犠牲を払ってのものであり、悲しむ家族もまた大勢居るのです。この放送を通して、とにかく「中国と日本は永遠に二度と戦争をしない」、その信念は強く共有していたいものです。
今回も高知の風景や花の写真を添付することが出来ません。ご承知のように、日本では今、緊急事態宣言発出の頃をはるかに上回るコロナウイルスが蔓延しています。とても楽しく撮影に出かけられる状況ではありません。物事には順序が有り、まず何を先に解決すべきか、そこをよく考えて政治を進めて欲しいと思います。
それから「お盆休み」という故郷への帰省や旅行のシーズンではありますが、ほとんどの人は行動を自粛しています。あくまで自主判断なので、一部の人々は、おそらく少しくらいなら良いだろうというような気持で出かけています。そのマナー違反が、どれだけたくさんの人達に迷惑をかけることになるのか、よく考えて欲しいです。
愛媛県久万高原町・大川嶺に咲く下野草(2019年7月31日、杉村和男撮影)
写真は昨年7月31日に愛媛県久万高原町(くまこうげんちょう)の大川嶺(おおかわみね)という山で撮影したシモツケソウ(下野草)です。標高1525メートルあります。長野県の霧ヶ峰(きりがみね)、滋賀県の伊吹山(いぶきやま)の群生地が有名で、夏の高原で、お花畑を形成する代表的な花です。四国では標高1500メートル以上の山地に見られます。四万十川流域には自生しておらず、ここまで行かないと見られない花です。写真を見ながら、早く、こういう日の来ることを願っています。
メッセージ募集のご案内
<コロナ禍の戦後75周年、私が今思っていること>
字数:ご自由に。
署名:本名・ハンドルネーム・ペンネームのいずれも可。
形態:文字原稿・音声ファイルでの投稿のいずれも可。
(投稿内容と関連する写真の同封は大歓迎)
宛先:riyubu@cri.com.cn
タイトルに「75周年メッセージ」と明記してご送信お願いいたします。
【リンク】
<コロナ禍の戦後75周年、私が今思っていること>その1 「紫金草物語」作詞者・大門高子さんの思い
<コロナ禍の戦後75周年、私が今思っていること>その2 神宮寺敬さん(100歳)、東京都大田区・三輪徳尋さん
<コロナ禍の戦後75周年、私が今思っていること>その3 名古屋市・丸山 隼人さん、四万十市・杉村和男さん、ラジオネーム“大本営発表には騙されないヨ”さん
<コロナ禍の戦後75周年、私が今思っていること>その4 北海道石狩市・上田知晴さん&東京都・山本加津彦さん
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