北京
PM2.577
23/19
中国の夏の屋台の定番といえば、「串焼き」だそうです。
こんがり焼きあがった肉にかぶりつき、ビールをぐいっと!
これだけだと、日本で焼き鳥を食べているのとあまり変わりませんね。
一番の違いは、こちらでは羊肉がメジャーだということと、それに合わせたスパイシーな味付けでしょうか。
中国の串焼きを食べてみたい!
でも、いきなり屋台料理はハードルが高い・・・。
今日は、そんな方にもオススメのお店を紹介しましょう。
張怡康(チョウ・イーカン)アナもおすすめの、
「很久以前只是家串店」です!
<很久以前只是家串店>
日本語にすると「その昔、ここはただの串焼き屋だった」となるでしょうか。
長い名前ですね。
北京の人々には前半部をとって「很(hěn)久(jiǔ)以(yǐ)前(qián)(ヘンジウイーチエン)」として親しまれています。
「很久以前」は昔話の出だしに使われる決まり文句の一つでもあります。日本語の「昔々…」と同じです。
特色ある内装は過去と未来をモチーフにしているようです。
入口ではまず、未来的なロボット(?)が出迎えてくれます。
壁にはアンモナイトの化石の意匠も。
<店内の様子>
席に案内されると、何やら見慣れないものが。
一つ目は、調味料の入った小袋と、専用のお皿でした。
テーブルの中央にあるのは…セルフの串焼き機です!
このお店では串に刺さった食材が生のまま運ばれてきて、各テーブルで焼いて食べることができるのです。
<テーブル中央に串焼き機> |
<調味料はお好みで> |
<運ばれてきた食材> |
では、さっそく焼いてみましょう!
写真だと分かりませんが、じつはこの串焼き機、串を並べると・・・
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なんということでしょう!
置いた串がクルクルと回り始めました。
串の根本が歯車状になっており、串焼き機の縁を回るチェーンに引っかけて回る仕組みです。
これで、まんべんなく串に火が通ります。
羊肉ははずせない定番メニュー。豚肉、牛肉、鶏肉ももちろんあります。
中国ならではのものといえば、鶏爪子(鸡(jī)爪(zhuǎ)子(zi))はどうでしょうか。
鶏の足先です。日本人が初めて見ると「ここって食べられるの!?」と驚くかもしれません。骨周りの肉はプリプリで、コラーゲンたっぷりだそう。
<好物の「鶏爪子」を持つ張アナ>
私と張アナの一押しメニューは「焼きエノキ(烤(kǎo)金(jīn)针(zhēn)菇(gū))」。
これは串ではなく、調理されて提供されるメニュー。
日本人にも受け入れられやすい味付け。
エノキが好きな人には、むしゃむしゃ食べられてオススメです。
<張アナは必ず注文するという「焼きエノキ」>
このお店はサラダメニューも充実していました。
今回注文したのはフルーツサラダ。
実際はフルーツのヨーグルト和えに近く、女性にも喜ばれそうです。
<あらかじめ人数分に分けてくれる> |
<フルーツサラダに思わずにっこり> |
注文は、メニューに記入する形式なので、会話が苦手でも安心です。
辞書を引きながら、注文を決めるのも勉強になるかもしれませんね。
メニューを載せておきますので、予習にご活用ください。
<記入式のメニュー>
伝統的な串焼き店の、新たなスタイル。
焼いて楽しい、食べて美味しい「很久以前」。
夏の夜に、串焼きとビール!おすすめです。
[店舗情報]
很久以前只是家串店(台湾街店)
住所:石景山区鲁谷路台湾街内(远洋山水4号楼对面)
<いただきま~す>
(文:梅田謙)