アメリカのゴア前副大統領は16日、特別検察官を直ちに任命してブッシュ大統領による国内での盗聴容認ついて調査するよう司法省に要求しました。
これは、ゴア前副大統領が当日、今は亡きアメリカ民権運動の指導者であったマーティン・ルーサー・キング牧師を記念するワシントンでの集会の席上述べたもので、ゴア氏は、「ゴンザレス司法長官はブッシュ大統領に任命された閣僚であることから、盗聴事件への公正なる調査は難しい。特別検察官を任命してはじめてこれに対する公正な調査ができる」と指摘しました。
また、ゴア氏は、裁判所の承認なしに国内の盗聴を行なう権限をブッシュ大統領が認めたことは法律に違反していると繰り返し批判し、「ブッシュ大統領のこのやり方はアメリカの根本的制度を揺るがすものだ」としています。
尚、ホワイトハウスは、ゴア前副大統領のこの発言には、これまでノーコメントだということです。
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