恐竜の化石が多く発見されることで有名な遼寧省西部の熱河でこのほど、新たな2種類の翼竜とみられる化石が見つかった。中国科学院(科学アカデミー)古脊椎動物・古人類研究所の古生物学者の汪筱林、周忠和両研究員と、ブラジルの科学アカデミーの教授2人が、共同の論文を6日付けの英科学誌「ネイチャー」に発表した。専門家は、「この重要な発見と、熱河が翼竜の化石の発見地として知られていることから考えると、遼寧省西部にかつて生存した翼竜は驚くべき多様性を持っているといえる。白亜紀の多くの主要な翼竜の起源である可能性がある」と分析している。
今回発見された2種類の翼竜の化石は、それぞれ「楊氏飛竜」「布氏努爾哈赤(ヌルハチ)翼竜」と命名された。いずれも比較的進歩した大型翼手竜に属する。広げた羽の長さは2.4~2.5メートル。ユーラシア大陸以外でこの種の翼竜が見つかったのは、20世紀以降では初めて。
「人民網日本語版」
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