国連貿易開発会議は13日、ジュネーブで「アフリカ経済発展報告」を発表し、「ここ数年、外国のアフリカへの投資はやや増えているが、アフリカ経済の全体的な発展状況があまりよくない」と指摘しました。
この報告によりますと、アフリカへの直接投資額は80年代の22億ドルから2004年の180億ドルに増えましたが、世界の投資総額の中にアフリカが占めた比率はやや下回っています。1970年代、アフリカが世界投資総額の中に占めた比率は6%で、今が3%だけです。この他、ここ30年、世界総生産の中にアフリカが占めた比率は70年代の3.1%から現在の1.8%に下がり、アフリカ貿易総額が世界貿易総額の中に占めた比率も1980年の6%から2004年の2.2%に下落したとのことです。
報告はまた、「海外投資がアフリカの一部の地区に集中している」と指摘しました。統計によりますと、アフリカの75%の海外投資は10カ国に集中しており、また、採掘業と採油業に集中しているから、これらの投資がアフリカ経済発展を促す効果は少ないとのことです。
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