UNCTAD・国連貿易開発会議は2日、ジュネーブで、「2005年貿易開発報告」を発表し、「世界経済は引き続き成長している。しかし、厳しいリスクも存在している」と指摘しています。
報告は、「2004年の世界経済の成長率は4年来の最高を記録した。しかし、2005年に入って、経済成長の勢いは緩めになった。主な原因として、先進国の経済成長が鈍化していることが挙げられる」としています。
報告は、「経済のアンバランスの現象を是正するために、先進国と発展途上国で経済の衰弱化や減速が発生することを同時に避けなければならない。アメリカの莫大な貿易赤字は実際、その大部分がユーロ地域と日本の相応の黒字によるもので、中国などのアジアの発展途上国が自国の通貨の為替レートを大幅に引き上げることによってアメリカの貿易赤字が減少するというものではない」と指摘しています。
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