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イランは8月1日、ウラン加工設備を改めて稼動させたと発表しました。EU諸国はこれに対して強い反発を示しました。ドイツはイランが間違った方向に向かって一歩を踏みだしたと指摘し、フランスは、イランが国際的危機を起こさないよう要求しました。EUは、これは双方の交渉が終わったことを意味していると強調しました。2ヶ月ほど平穏になっていたイラン核問題は改めて加熱してきました。
去年11月、イランはウラン濃縮に関する活動を全面停止し、核問題についてEUと協議を行っていました。今年5月の末、EUはこれから2ヶ月以内に、イラン核問題を解決する総括提案を出すと発表しましたが、イランは8月1日に、「この日の午後5時はイランがEUに与えた最後の期限で、関連する要求が満たさなければ、イランはウラン濃縮を準備するウラン加工活動を直ちに行う」と発表しました。
イラン核問題でのこの新しい動きに対して、ドイツのシュレーダー首相は2日憂慮の意を示し、また、核計画を続けないようイランに明確に警告しました。この日、イギリス、フランスとドイツ3ヶ国とEUのソラナ外交安全政策の高級代表はイラン最高国家安全委員会に書簡を送り、イランがウラン加工に関する活動を起こさないよう要求し、そうしなければ、EUは核問題をめぐってイランとの交渉を中止し、また関連措置を取ると警告しました。
フランスのドゥスト・ブラジ外相は2日、「イランはウラン加工とウラン濃縮活動などの敏感問題での決定を撤回しなければ、これは深刻な国際的危機を起こす。フランスはイランが一方的行動を直ちに停止し、交渉のテーブルに戻らなけれならない」と述べ、また、「イランは引き続きIAEAの要求を受け入れなければ、国際社会はこの問題を国連安保理に提出し、国連安保理がイランに対してどのような制裁を取るかを決める」と語りました。
ヨーロッパの新聞の報道によりますと、最近、イランの強硬な態度がEUを憂慮させていました。EUにとって、イランのいかなるウラン濃縮活動でも受け入れることが不可能で、これは西側諸国のイラク核問題での最終目標と正反対のことです。もう一方、アメリカも納得できないでしょう。
アメリカはこれまでに、イランが平和的に核エネルギーを利用することを口実に、核兵器を秘密裡に開発しているとイランを非難しています。イランがウラン濃縮活動を永遠に放棄することはその誠意を示す唯一の客観的基準だと強調しました。アメリカは今年の3月にイランに対する政策を調整しましたが、その本質はちっとも変わっていません。今、アメリカはEUとイランの交渉を支持していると表明しましたが、実際に交渉の結果にあまり期待していません。アメリカホワイトホウスのマクレラン・スポークスマンは1日、イランがウラン濃縮活動を改めて稼動させるならば、アメリカはこの問題を国連安保理に提出すると警告しました。
イラン核問題でのこの変化について、ヨーロッパ世論は、イランが強硬な態度で核問題交渉の情勢をイラン側に有利なように動かしているとみています。さらに、イランにとって、条件が良いならウラン加工活動を停止する可能性があるとしています。
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