中国外務省の劉建超スポークスマンは12日、北京で開かれた定例記者会見で、日本が漁業紛争を理由に台湾当局と交渉を行うことは一つの中国という原則を違反するもので、中国はそれに強く反対すると表明しました。
最近、日本と台湾の間で漁業問題巡る紛争が起きており、日本側はこの問題を巡って台湾当局と交渉を行おうとしています。これに対して、中国側は反対の意を重ねて表明し、「この行動は一つの中国という原則に違反するだけではなく、中日漁業協定で定めた規定にも違反している」と指摘しています。
劉建超スポークスマンは記者の質問に答えた際、「中国政府は台湾漁民を含む全ての中国漁民の合法的権益を守ることを高度に重視し、この件について日本側にすでに中国政府の強い関心を伝えた」と述べた上、「中日両国はすでに漁業協定に調印している。台湾が中国の一部であることから、その海域の漁業事情に関しては、協定ではすでに明確な記述がある。日本側は協定の関係規定に従って行動すべきである」と強調しました。
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