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グローバル経済が好転している背景の下で、近年来アフリカの経済も比較的にはやい発展の勢いを保っています。アフリカ開発銀行が先月発表した報告によりますと、2004年アフリカ経済の成長率は、2003年の4.1%から5.1%に伸びました。この数字はアフリカ経済の成長率が1996年以来の最高レベルだけでなく、20年以来初めて2年連続で4%を超えたことになっています。これはアフリカ経済がすでに良好な発展の時期に入ったことを表しています。
この10年来、アフリカ経済は低いレベルの回復的な成長を保っています。IMF・国際通貨基金がこのほど発表したデータによりますと、1995年から2003年にかけて、アフリカ経済の年平均成長率は3.5%で、過去15年間の2倍ぐらいです。今年と来年の2年間で、アフリカ経済はそれぞれ5%と5.4%の成長率に達すると予測されています。関係者によりますと、アフリカ経済が近年来、急速な発展を保っている原因は4つあります。
まず、アフリカで現れている平和と安定な環境は地域の経済発展を保障したことです。ここ数年国際社会の推進で、長い間戦争の影響を受けたスーダン、ソマリア、リベリア諸国では、停戦と平和の勢いを表しています。アフリカ大陸では「暴力を放棄し、平和を求める」という良好な勢いが出ました。
第2に、アフリカのほとんどの国で適当なマクロ経済政策を実施し、経済構造の調整を行い、経済の成長に活力を注いだことです。財政、通貨、為替レートなどの分野の管理を改善したため、アフリカ諸国の経済基盤が強化され、リスクを防ぐ能力も高められました。同時にアフリカ諸国はインフラと財政赤字をコントロールする面で大きな進展を遂げました。2004年アフリカ諸国の財政赤字が大幅に減少し、数十年来始めて財政黒字を実現しました。
第3に、アフリカ経済の成長は世界経済の回復によるものです。ここ数年国際市場がアフリカで生産された一次産品への需要の増加、及び一次産品の価格の上昇は、アフリカの経済発展を推し進めました。現在、黄金、コーヒー、お茶、綿などの輸出収入も大幅に増えました。このほか、外国のアフリカへの直接投資額も引き続き増加しています。2003年の時1昨年より28%増え、150億ドルに達しています。
第4に、アフリカの産油国の経済は、2004年早い成長の勢いを保っており、アフリカ地域の経済発展に貢献していることです。石油輸出の収入が大幅に増えることによって、ナイジェリア、ガボン、モザンビーク、チャド、赤道ギニア、アンゴラ、スーダンなどの産油国の去年の経済成長率はいずれも5%を超えています。そのうち、アフリカ最大の産油国であるナイジェリアの去年の経済成長率は、さらに6.1%に達しています。
今年4月19日、アフリカ地域の30カ国の指導者と代表はエジプトの観光地であるシャムシャイハでサミットを行い、「長年の発展を経て、アフリカの根本的な問題は経済が立ち遅れていることである。協力がアフリカ諸国の発展のルートである。国際社会の関心の下で、アフリカ諸国が協力を強化してこそ、政治が安定し、経済が迅速に発展している持続可能な発展の道を歩むことができる」と認識しました。(06/26)
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