韓国の鄭東泳(チョン・ドンヨン)統一相は17日、「朝鮮の指導者金正日(キム・ジョンイル)総書記は当日の会談で、アメリカが北朝鮮を認めて尊重すれば、朝鮮は7月に六ヶ国協議に復帰する可能性があるが、現在、アメリカの立場がまだはっきりしていないことから、アメリカ側と協議する必要があると指摘した」としています。
鄭東泳統一相によりますと、「金正日総書記は当日の会談で、アメリカ側の軽視によって、朝鮮はアメリカと対抗したものである。朝鮮はこれまで六ヶ国協議を放棄したこともなく、その参加をも拒否していない。朝鮮半島非核化宣言も依然として有効である。」と述べたほか、「朝鮮半島の核問題が解決できれば、朝鮮は『核拡散防止条約』に復帰すると共に、IAEA・国際原子力機関の査察を受け入れる」との態度を表明したとのことです。
当日、アメリカ国務省のエレリスポークスマンはこの情報に慎重な反応を示し、「アメリカは韓国側にこの情報を確認している」と述べると共に、「現在は、朝鮮が六ヶ国協議に復帰し、アメリカの提案を真剣に重視すると共に朝鮮核問題の解決を検討することは一番大事なことである」と強調しました。
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