今、中国各地では、電気代の徴収方法の変更について話し合われています。電気不足が続く中、これまでの家庭用電気料金の見直しが始まっています。その背景には、いろいろな原因があります。一つは、家庭用電気料金は工業用電気代の半分しかない上に、国からの補助を受けていることです。もう一つは、石炭などの価格が高騰するにつれて、電気コストが高く、電気料金の値上げが余儀なくされています。さらに、住民全体でわずか5%しか占めていない高所得者の電気使用量はなんと全体の24%にも上っています。国の補助を考えあわせれば今の徴収方式には矛盾があります。
このような事情から家庭用電気料金を、ランクに分けて徴収しようという案が出されています。低所得家庭の負担を増やさずに、電気使用量の多い家庭には、超過した量を比較的高い値段で負担してもらうというものです。つまり、家庭の所得額によってランクを決め、ランクにあわせて適切な電気料金の基準を決めてゆきます。低所得家庭には無料である程度提供します。一般家庭に対しては、基準の電気使用量を決めます。料金は基準内だとコストのみの低料金で、基準を超えた場合は料金がプラスされます。
議論が続く中、一般家庭を対象にした基準使用量の決定が各都市の焦点となっています。いずれにしても電気料金の値上げは避けられず、市民は節電を心がけなくてはなりません。
1. クイズの答え 前鼻音と奥鼻音の区別を舌の位置で
yán(盐)とyáng(阳)でした。前鼻音のyánを発音するとき、舌の先を上の歯茎の裏側につけてください。奥鼻音のyángは息が鼻から抜け響くのですが、発音するとき、舌を、後部を奥に引けば、息が自然に鼻から抜きます。
2. 前鼻音と奥鼻音
前鼻音と奥鼻音は、自分の耳で確認するのは難しいです。舌の位置をしっかりと覚え発音するほうが、より確実で、正しい音が出せます。
3. 軽声 声調表記はない
軽声は文字通り、軽く発音し、はっきりした声調がありません。後ろの単語または後半の単語が軽声となり、本来の声調を失い、軽く発音します。声調表記はありません。
軽声になるの例を以下に挙げます。
① 肉親を呼ぶとき
お母さん māma お父さんbàba お兄さんgēge
お姉さん jiějie 弟さん dìdi 妹さん mèimei
② 同じ文字が重なるとき、後ろは軽声
看看 kànkan 走走 zǒuzou
③ 「~たち」にあたる「--们」
ほとんどが軽声です。
私たちは「我们wǒmen」で、彼たちは「他们tāmen」で、彼女たちは「她们tāmen」で、あなたたちは「你们nǐmen」です。
④ 特殊な単語
「地方dìfang」の方fangが軽声の場合、意味は「場所」です。しかし、もとの第一声dìfāngで発音すると、「地方」の意味になります。
また、「动静dòngjing」があります。後ろの「静」はもともと第四声ですが、ここでは軽声になります。
⑤ 「の」の意味の「的」は軽い声
軽声を把握するのには、ルールを覚えたり、論理的に考えるより、リズム感で覚えるのが良いです。軽声が使われた単語が出てきたら、一字一字ではなくひとつの単語として発音のリズムを正しく覚えましょう。繰り返すことで、自然な軽声が発音できるようになります。
4.声調の変化
自然に発音するための変化です。前の文字の声調が変わります。
① .第三声が続く場合、前の方が第二声に変化
一番良く使われる挨拶の「こんにちは」の「你好níhǎo」ですが、「你」は本来は第三声です。
「お風呂に入る、シャワーを浴びる」の意味の「洗澡xízǎo」ですが、「洗」はもともと第三声です。
② .否定と断りを表す「不」の声調変化
本来は第四声です。しかし、後ろに同じ第四声が続くと、第二声に変わります。
「不看」はbúkànと発音し、「見ない」と意味です。
「不是」はbúshìと発音し、「いいえ、~ではない」の意味です。
声調の変化はいろいろありますが、いずれも発音しやすいほうに変化したものです。難しく考えず、単語を学ぶときに確認しながら繰り返し練習しましょう。
5.クイズ
次の単語のピンインと声調を正しく表記してください。
mama nihao xizao difang
次回は、間違いやすいピンインをまとめたいと思います。
さようなら。再见zàijiàn。(朱丹陽 吉野綾子)
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