閲兵式が始まりました。閲兵式の総指揮者を努める北京軍区の房峰輝司令員の付き添いで、胡錦涛主席は、これから車で西から東へと中国人民解放軍の陸、海、空三軍と第二砲兵部隊、人民武装警察隊、民兵と予備役隊からなる44の編隊を観閲します。
最初に観閲されるのは14の徒歩編隊で、それぞれ陸、海、空三軍、第二砲兵部隊、人民武装警察隊、民兵、予備役隊、それに軍事大学から来ています。50周年の国慶節の閲兵式に比べ、今回は編隊数が減ったものの、軍種が揃い、その構成も合理化し精鋭化しています。そのうち、特殊兵部隊は初めて閲兵式に参加しました。この編隊から、世界の軍事的変化に適応するため、中国の軍隊の編成には変化が起きていることが伺えます。
この徒歩編隊成は中国軍隊の歴史と伝統を表しています。閲兵式に参加する部隊は、すべて戦功を建てたり、震災救援活動、反テロ闘争、国際平和維持活動などに参加し、さまざまな軍事的任務を立派に成し遂げた部隊です。そのうち半数以上には、かつての労農赤軍時代にできた部隊も含まれています。これら部隊は無数の戦いをへており、今日もその戦闘力は落ちていません。
これら将兵はほとんどが1980年代と1990年代に生まれた青年で、教養程度は高く、専門人材が多く、広い視野を持っています。そのうち、大学の本科卒業生が3割を占める1400名以上います。このことから、中国の経済と社会の発展、それに中国の特色を持つ軍事的変革の絶えまない推進に伴い、軍隊将兵の素質が著しく向上していることがわかります。
胡錦涛主席が閲兵を受ける将兵たちに挨拶を送ります。
「同志のみなさん、こんにちは!」
将兵たちがこれに「こんにちは」と答えます。
胡錦涛主席が「ご苦労様」とねぎらいます。
これに将兵たちが「人民に奉仕します」と答えました。
次に胡錦涛主席は順を追って99式新型戦車の編隊をはじめとする30もの装備部隊の編隊を観閲します。今度の閲兵式には52の新型装備が参加し、いずれも国産のもので、それには預警機、新型戦車、それに新型レーダー、無人軍用機と衛星通信など先進的な情報装備が含まれ、そのほとんどがはじめて披露されるものです。
そのうち武装警察からなる「雪豹突撃隊」、新型レーダー部隊、通信兵部隊、無人偵察機部隊、巡航ミサイル部隊などは初めてお目見えしたものです。一部の装備はこれまでの閲兵式に参加しましたが、今回姿を見せたのはいずれも新しいサイズのもので、その技術性は高くなっています。新しい時期に、中国の軍隊装備のサイズは増え、その国産化レベルも高まり、情報化も大幅に向上されました。
新しい世紀に、中国は計画的、かつ段取りを追って国防の現代化建設を進めています。まず情報化推進を国防と軍隊の現代化における発展方向とし、中国の特色を持つ軍事変革を進め、2020年前に機械化をほぼ実現させ、また情報化で重要な進展を図り、21世紀中葉に、国防と軍隊の現代化という目標をほぼ実現させるのです。
中国は経済建設と国防建設との調和の取れた発展という方針を堅持し、富国と軍隊強大化を目指し、国防と軍隊の発展戦略を国の発展戦略に適応させています。中国は国防建設を経済と社会の発展に組み入れ、経済建設と国防建設の協調的発展という科学的メカニズムを確立し、その現代化実現に多くの資源と原動力を提供しているのです。
中国は防御的な国防政策を実施し、国家の主権と安全の維持、および領土の保全、国の発展で得た利益と国民の利益維持を最高の位置におき、それに相応する強大な軍隊を作り上げていくことに努め、富国と軍隊強大化という目標を実現していくのです。
中国は防御的な軍事戦略を積極的に実施し、戦略上では防御、自衛と後に発して人を制すという原則を堅持しています。
新しい時期に、中国は情報化時代の局部的戦争で勝利することに重点を置き、危機と戦争の発生を防ぎ、安全への脅威に対応し、多様化した軍事的任務を完成できる能力の向上に重点をおいています。
中国は人民戦争という戦略的構想を堅持し発展させ、人民に依拠して国防建設と軍隊建設に努め、精鋭な常備軍と強力な後備勢力とを結びつけ、戦争におけるその潜在力と国防力を強めています。
中国は相互信頼、互恵、平等と協力という新しい安全保障理念を堅持し、国際紛争とホットスポットの平和的解決を通じて各国間の安全対話と協力の推進を主張します。軍事同盟の拡大に反対し、侵略拡張にも反対します。また、中国は現在も将来も、自国が如何に発展しても、永遠に覇を唱えず、軍事拡張を行わないことを約束します。
中国は平和、発展、協力の旗印を高く掲げ、平和発展の道を歩み、互恵共栄の開放戦略を実施し、恒久的に、平和で、共に繁栄し、調和のとれた世界の構築を促していきます。
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