最初に天安門の上空を飛んだのは、戦闘機からなる編隊です。リーダー機は空中警察―2000型警戒機です。その護衛に当たっているのは空中儀仗隊と呼ばれる"八一"アクロバットチームです。
このチームは色とりどりのテープのような飛行機雲を出し、地上の人々を引きつけています。今回閲兵式での空中アクロバットには、現役のすべて国産機が参加し、その機種と機数もこれまでより多いのです。
今飛んできたのは、KJ-200早期警戒機(空警200/高新5号)J-11戦闘機(殲撃11)6機からなるチームです。
この早期警戒機は中国が開発した情報化支援保障装備で、いままで空白だった空中警戒分野での空白を埋めました。これにより、低空長距離の偵察査能力が高まり、空中作戦の指揮範囲も広がり、空軍の情報化レベルと作戦能力を高めたのです。
次に飛んできた爆撃機チームは、9機のH-6爆撃機(轟炸6/B-6/Tu-16)からなっています。
ここ数年、中国空軍は情報化を目指し、指揮情報システムの整備を優先し、偵察予備警報、指揮制御、攻撃力と総合保障システムを絶えず強化し、情報化のサポート手段を改善させ、システム的な戦闘力を大幅に向上しました。
給油機チームが飛んできました。このチームはH-6U空中給油機(轟油6/H-6DU)2機と新式戦闘機4機からなっています。
いまの空中給油は、空軍の戦闘能力に革命的な変化をもたらしました。中国が自ら開発した空中給油機は、同時に2機の飛行機に給油することができます。給油機の使用は、中国空軍の長距離飛行での機動性と持続的な戦闘力の大幅向上を物語っています。
今飛んできたのは、海軍航空兵のJH-7攻撃機(殲轟7)15機の編成によるチームです。戦闘爆撃機には、空対空ミサイルと空対艦ミサイルなどが搭載され、未来の爆撃攻撃では重要な存在となります。
中国海軍の航空兵部隊には、戦闘機、爆撃機、対潜水艦爆撃機、電子妨害専任機などを配備した部隊があり、これらの機種は、海洋の制御を保障しています。
戦闘機チームが飛んできました。このチームはJZ-8F戦闘機16機とJZ-10戦闘機15機、それにJZ-11戦闘機12機からなっています。
この三つの機種は、中国が独自で開発した多目的の戦闘機です。これは、空中制覇、空中攻撃、空中防衛での主力となっています。
新中国と同時に誕生した中国空軍は、科学技術の革新によって戦闘力を高め、今は、三代目の戦闘機と地対空ミサイルを中堅とし、二代目の改造型機と地対空ミサイルを補充とした主戦兵器装備システムを構築しました。これまでの60年、中国空軍は、多くの兵種からなる戦略部隊となり、空中防衛と空中攻撃では強い戦闘力、それに長距離での精密的攻撃と戦略的投下能力を備えるまでに至っています。中国空軍は、国際社会における中国の地位に見合った存在で、その使命を効果的に果たす現代化した部隊であり、また、国の安全を守る上で重要な勢力となっています。
これまでの60年、中国空軍は祖国の領空を守り、侵入してきた敵との戦闘、重要な科学研究任務の実行、救済活動などでその使命を忠実に果たし、国の安全と発展を守る上で大きく寄与してきました。
今、飛んできたのは3つのヘリコプターチームです。Z-8輸送ヘリコプター10機、Z-9 輸送ヘリコプター18機とWZ-9攻撃ヘリコプター18機からなっています。パイロットは、空軍航空兵、パラシュート部隊、陸軍航空兵部隊から来ています。
これからの戦争では、ヘリコプターの役割はますます重要となり、戦場での適応性、戦術の柔軟性などの強みを持っているほか、低空偵察、兵力輸送、地上への攻撃、空中からの降下と投下、捜索と救助活動などの役割を果たせます。また、テロ取締り、突発事件への対応、自然災害への救助活動、空中撮影と位置測定などでも重要な使命を担っています。
この特殊な空中攻撃チームは、海・陸・空の一体化、合同作戦とそのシステム構築などの必要に応じて、兵器と装備システムを健全化しており、最適化した結果だといえます。
最後に天安門広場の上空を飛んできたのは、訓練機チームです。これは空軍飛行学院のJ-8 訓練機8機からなっています。
訓練機のパイロットは、すべて女性です。
中国軍隊は、国の主権、安全と領土の保全を守り、国の利益と人民の利益の保障を念頭に置き、社会主義祖国を守る役割を果たしています。
中華民族は平和を愛する民族です。中国はこれまで独立自主の平和外交政策と防御的な国防政策を実施し、自衛防御の核戦略を堅持してきたほか、世界各国と共に、平和で、共に繁栄していくという調和の取れた世界を築き上げるため寄与しているのです。
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