航空宇宙分野の技術者の代表たちがやってきました。この60年来、中国の航空宇宙事業は空白状態から、これまで非凡な奮闘過程を経て世界の先進クラスへの仲間入りを果たしたのです。無人宇宙船「神舟1号」のテスト飛行から「神舟5号」、「神舟6号」と「神舟７号」の有人宇宙船の打上げ成功、そして2010年の「天宮1号」宇宙実験室の打上げ計画まで、中国は宇宙開発では、その道を歩んでいるのではなく走っているのです。

　パレードカーには宇宙飛行士が乗っています。

　パレードカーにある「帰還モジュール」の模型から出てきた宇宙飛行士翟志剛さんは、2008年9月27日に中国人として始めて宇宙での船外活動を行い、その時間は19分35秒でした。

　次にやってきたのは、大学などの教師と学生の代表からなる編隊です。パレードカーにある開かれた書物の模型は中国の教育事業の発展成果を示しています。

　新中国成立当初、6億ある中国人口のうち4億が読み書きできず、農村では95％以上が読み書き出来なかったのです。1986年、中国政府は「中華人民共和国義務教育法」を公布し、中国の基礎教育事業は飛躍的に発展し、2001年に中国は9年制義務教育をほぼ普及させ、青壮年の非識字者をほぼなくす戦略的目標をすでに実現したと世界に発表しました。同時に、中国の大学教育も精鋭化から大衆化という歴史的な転換を実現し、今では10人の大学入試者のうち6人が受かっています。

　新中国成立当初、文化事業は立ち遅れており、1949年当時の図書館の数はわずか55ヶ所で、一般大衆から言うとテレビや映画を見ることは難しかったのです。その後60年、中国政府は文化事業の発展に絶えず投資し、いま、各地の図書館の数は2800ヶ所余りに増え、博物館や記念館も1000以上となりました。

　農民たちの文化的な楽しみを増やすため、関係部門は「ラジオ、テレビの農村での普及」プロジェクトを実施し、農村でラジオを聴き、テレビが見られるようにしたのです。

　中国が実施している文化体制改革は文化産業の活性化をもたらしました。国際金融危機の下で、今年7月に中国では「文化産業振興計画」が採択されました。これは文化産業の発展が国の戦略に組み入れられた証であり、こ金融危機に対応し、経済構造を調整させ、経済と社会の持続的発展を実現する上で重要な意義があるのです。

　今行進してきたのはスポーツ界の人々からなる編隊です。これは選手、スポーツ関係者と一スポーツ愛好者からなっています。

　新中国成立以来、中国の健康のための人々のスポーツ活動は盛んになり、国民の全般的体質とスポーツを通じての健康意欲は高まってきました。中国政府は、今年から毎年の8月8日を「スポーツ健康デー」にすることを決めています。

　世界の競技場で、中国の選手たちは次々とすばらしい成績を上げています。新中国成立後、各種競技での中国選手の優勝回数と金メダル獲得数は2300回あまりに達し、その世界記録達成数も1200回近くに上り、中国は名実ともに「スポーツ大国」となり、今は「スポーツ強国」を目指しているのです。

　「世界が16日くれれば、5000年を世界に返す」。この16日とは開催期間のことですが、これはオリンピックを必ず成功させるという中国の自信を示した言葉です。そして2008年8月8日、中国は特色ある高いレベルのオリンピックを開催したのです。

　北京オリンピックのテーマ曲「you and me」が流れる中、「鳥の巣」、祥雲とトーチ、マスコット「フーワー」からなる「北京オリンピック」というテーマの編隊が来ました。これはボランティア、関連施設の建設者と関係者の代表からなっていて、中国の人々のオリンピック開催への喜びが表され、パレードカーにすえつけられたスクリーンには開催当時の忘れられぬ場面が再現されています。

　観閲スタンドの前を通るパレードカーから輝く「鳥の巣」の模型が目にとまり、私たちを忘れがたきあの瞬間に引き戻します。北京オリンピックは、競技の日程、すばらしい関連施設、それに選手たちのレベル発揮などで世界をあっと言わせ、このことから世界は、歴史が長く、輝く文化を持つ中国を改めて知るようになり、中国は飛躍しており、世界に溶け合っているのです。