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中華人民共和国建国60周年祝賀式典20

2009-10-01 12:14:18     cri    
 これから「美しい中国」というテーマのパレードが始まります。中国の各省・市・自治区と香港・マカオや台湾地区の関係者が心を込めて作った34台のパレードカーが姿を見せるのです。

 次にご覧になっているのは、900名の舞踊家からなる「美しい中国」というテーマのマスゲームです。それぞれ民族衣装をまとい、歌い踊りながらやってきました。同時に、バックの広場に「各民族の大団結万歳」という太い文字が現れました。

 中国は多民族国家で、56ある各民族は血がつながっています。この60年の輝かし道のりで、各民族は苦楽を共にし、睦まじく付き合い、中華民族の連帯して奮闘していく歴史を作りだしました。

 新中国成立前の歴代の政府には、それぞれ民族問題を解決するための政策と制度がありました。しかし、その政権が、漢民族、または少数民族が打ち立てたものであろうと、その政策などが実施されても、いずれも民族間の不平等という問題が出てきたのです。1949年に新中国ができた後、中央政府は、平等、団結、それに互助の民族政策を実施し、各民族間に新しい関係を作ったのです。つまり、漢民族は少数民族を必要とし、各少数民族も漢民族を必要とするというもので、互いに切っては切れない間柄にさせたのです。1955年に中央政府は民族地域の自治制度を実施し、少数民族の政治上の平等的地位と平等の権利を保障しました。これは各少数民族による国の政治生活への参与という要求を満たしました。また、中央政府は、少数民族の宗教信仰の自由を尊重し保護し、少数民族がその民族の文字や言語を使うことを奨励し、少数民族の伝統的文化を守り、またその民俗風習をも尊重しました。このほか、財政、家族計画、入学などでも少数民族を優遇したのです。

 これまでの歴史と実践は、中国の各民族の運命は国の運命と密接につながっており、国家の統一は各民族の最高の利益であり、互いに助け合い、団結して睦まじく付き合っていくことは、長い間、中華民族が奮起して努力する力の源であり、中国が次々と奇跡を作り出していく根本的な拠り所となっています。

 次にやってくるのは2200人からなる「団結奮闘」というテーマの編隊です。人々は手に国旗をもち、大きなパレードカーを囲んでおり、その後ろには中国各地のパレードカーが続いているのです。これは中国の56の民族の人々の共産党の周りに団結し、国家建設に身を投じる強い意志を象徴してます。そのバックの天安門広場には「繁栄昌盛」という四文字が現れました。

 この60年来、各民族は互いに促しあい、共に発展し、国作りにそれぞれ寄与して来ました。中国の五大少数民族自治区を例にしますと、内蒙古自治区の経済発展速度は7年連続全国一を保っています。寧夏ホイ族自治区のGDP・国内生産総額は1958年の自治区成立当初の3億2900万元から2008年には1070億元に増えています。チベット自治区は連続8年12%以上の経済成長率を維持しているのです。また、新疆ウイグル自治区のGNPは1955年の12億元から2008年には4203億元に増えました。そして広西チワン自治区でもそのGDPは1958年の146億元から2007年には5900億元以上に増えました。

 この60年、特に改革開放以来、中国の少数民族と民族地区に天を覆すような変化が起きたことは、安定と発展は各民族の共同の願いであることを表明しているのです。当面、中国は改革開放では重要な時期にあり、56の民族は平等、団結と互助を踏まえ、富強で、民主的な文明の中国を築き上げるため共に力を尽くしているのです。

 2600人からなる「美しい中華」というテーマの編隊がやってきました。これは大衆による編隊としては人数が一番多いものです。人々は銀色の穂を手に、31の省・市・自治区、および香港・マカオと台湾地区を代表する34台のパレードカーを囲み、天安門前通りの中心部にやってきます。これら形の異なるパレードカーは二列に別れ、交錯して進んでいます。また、「江山は 此(か)くの如(ごと)く 多(いと)嬌(あでやか)なれば,」と書かれた巨大な中国画の背景が天安門広場に現れました。この中国画に描かれた赤い太陽は祖国の美しい大地を照らし、壮麗な河川は気迫に満ち、これらは中国のもつ旺盛な活気を示しているのです。

 次にご覧になっているのは「北京の歌」というテーマのパレードカーで、これは人文の北京、科学の北京とグリーンの北京という理念を集めています。北京は中国の首都であり、中国の政治、経済、交通と文化の中心です。北京には3000年以上の建築史があり、世界では世界文化遺産が最も多い都市です。中国史上、いくつもの王朝の都と新中国の首都として北京は、その悠久、かつ現代の流行に乗った真新しい姿で世界各地の友人を迎えているのです。

 やってきたのは「渤海の雲と帆」というテーマのパレードカーです。これは天津市が天津を国際的港湾都市と北方の経済センターと生態都市にしていくブループリントなのです。天津は環渤海湾経済圏の中心に位置し、中国では北方最大の沿海開放都市で「渤海の真珠」と呼ばれています。天津はまた中国の近代工業の発祥地でもあり、最も早く対外開放された沿海都市で、北方の海運と工業の中心でもありました。特に、天津濱海新区は中国最大の人口港、最も大きな潜在力をもつ消費市場と最も完備した都市の一体化施設などを有しており、内外公認の現代産業を発展できる理想的な区域になっています。いま、世界の大企業500社のうち128の多国籍企業が天津に投資企業をもち、天津は中国では海外企業の投資回収率が最も高い地区の一つになっているのです。また2008年に天津市は中国で最も心地よい都市に選ばれています。

 次に来たのは「燕趙の気骨」というテーマのパレードカーで、これは、河北省が環渤海開放地区にあることから迅速に発展し、沿海の経済と社会が発展した強大な省になるという戦略的目標を紹介しているのです。河北省は中国では重要な綿の生産地であり、首都北京と全国各地をつなぐ交通の中心でもあり、陸・海・空を結ぶ総合的交通輸送網を有しています。特に、非常に便利な海運条件はよく知られています。いま、河北省は世界の170の国や地区と経済協力と貿易を行っているのです。

 「魅力ある山西」というテーマのパレードカーは、天然資源が多い省から経済と文化でも最も優れた省を目指す山西省の勢いを示しています。山西は中華民族の発祥地の一つで、その歴史は長く、観光資源も豊かで、「中国古代文化博物館」という異名があります。山西の鉱産物資源は非常に多く、これまで埋蔵量がわかった鉱産物は120種あまり、そのうち石炭の埋蔵量は全国トップの三分の一に達し、世界の六大石炭埋蔵拠点の1つに数えられています。改革開放30年来、山西の経済建設は大きな成果を挙げ、生産総額は2006年には全国二位になりました。2008年に山西省政府は経済と文化の最も優れた省になるという決定を下しましたが、これは発展法則に沿い、チャレンジに進んで対応し、この地区の総合的競争力を向上させるための必然的選択なのです。

 次に来たのは「草原の空にかかる虹」というテーマのパレードカーで、辺境地区を建設し、国を愛するという内蒙古自治区に住む各民族の人々の大きな志を表しています。内蒙古自治区は中国北部の辺境にあり、西北のモンゴル、ロシアと隣り合い、ここの多くは高原地帯です。この自治区は1947年にできたもので、中国で最初の少数民族自治区であり、蒙古族と漢民族の人々が多数を占めています。新中国成立以来、内蒙古は民族の団結を終始保ち、辺境地帯は安全で、社会は調和が取れ、経済の成長速度は連続7年全国一となりました。

 「振興するムーブメント」というテーマのパレードカーです。これは遼寧という古い工業基地の昔の輝き、今の振興、そして麗しい未来への憧れを表しています。遼寧省は東北地方南部にあり、東北経済地区と環渤海経済区が結びつく重要なところです。早くも新中国成立当初に遼寧省は工業基地となり、その後数十年、遼寧は新中国の工業化プロセス促進で重要な貢献をしてきました。2003年に中国政府が東北など古い工業基地の振興を図る戦略を実施し多ことから、遼寧は新たに発展していくチャンスを得ており、いま、遼寧は科学的革新を通じて、古い工業基地の振興を支えるため奮闘しています。

 これは「活気ある吉林」というテーマのパレードカーで、吉林省の、文化的基盤と各民族の建設の成果を濃縮したものです。吉林は土地が肥沃なことから「黒い耕地の故郷」という美称があります。吉林省内には観光資源が豊かで、そのうち長白山自然保護区は世界でも天然の生態環境保護が最もよいとされ、「天然博物館」とも呼ばれています。

 やってきたのは「竜が舞う豊かなところ」というテーマのパレードカーで、中国の食糧庫があり、大油田があるという強みを持つ東北黒竜江省の実力を現し、国の食糧の安全とエネルギーの安全により多く寄与していくという決意を示しています。黒竜江の耕地条件は全国ではトップにあり、耕地の総面積と開発可能な土地資源は全国の10分の一以上を占め、黒土といえば世界では三大地帯の一つとなっています。このほか、黒竜江の鉱産物資源は種類がそろい、埋蔵量も豊富で、主には石油、天然ガスを開発を重点にしています。2003年、中国政府が東北振興戦略を実施して以来、黒龍江省は迅速な発展をみせ、特にロシアの極東地区との協力はいっそう強まりました。

 これは「飛び舞う上海」というテーマのパレードカーで、それには2010年の上海万博のマスコット「海宝(ハイバオ)」が乗り、内外の賓客の到来を心から歓迎しています。上海は中国大陸の海岸線からいうと中部の長江入江にあり、中国最大の都市で、中国にある四つの直轄市の1つです。上海は中国最大の工業基地を有し、最大の貿易港でもあります。そして中国の科学技術、貿易、金融と情報のセンターであるばかりか、世界の文化が集まるところなのです。上海はいま、国際的な金融センターと航空輸送センターになることを目指しており、2010年の上海万博の開催は、新たな発展のチャンスをもたらしてくれることでしょう。

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