重慶鍋は味が非常に美味しく、食べ終わっても口の中が香りでいっぱいです。特に重慶鍋は唐辛子と山椒の香りが遠いところまで広がって、他人の食欲をそそるのです。重慶鍋のこの魅力について、中国の東北部から重慶市へ観光旅行に訪れた張大知さんは、「僕は始めて重慶市に来たのは1982年だと思う。その日、重慶市は小雪が降っていた。ホテルに着いたのは夜の8時を過ぎていた。ホテルの向こうに鍋料理の店があって、その香りが風とともに広がり、この味を嗅いだだけで、涎がいっぱい出てきた。その味は本当に美味しくて一生忘れられないな。その後、毎回重慶市に来て、この店に寄りたくなった。世界のどんな美食にも興味がなく、重慶鍋だけが私の好物だ」と語ってくれました。
張さんと同じように、重慶市に来た観光客は、必ず鍋料理を味わいます。重慶市に来て鍋料理を食べないことは、北京に来て万里の長城を登らないことと同じで、後で必ず後悔します。重慶市に来て鍋料理を食べると、重慶市民の唐辛子のような情熱、爽やかな性格を感じられます。
数百年の歳月を経て、重慶料理人は伝統を守り、鍋料理を改良しました。重慶港の船上生活者から伝わった牛の内臓を煮込んで食べる鍋料理は依然として昔の姿を残しており、今でも重慶市民の看板料理です。この鍋料理は味が美味しく、値段が安く、しかも外見が素朴なことがその3大特徴だとされています。
重慶鍋の第2世代は発想転換の鍋料理です。この世代の鍋料理は大胆にビュッフェ形式を取り入れ、文化的な要素を店の雰囲気に融合させています。重慶市では、「小さい白鳥」、「蘇姉さん」、「秦叔母さん」などの鍋料理チェーン店がその代表です。そして重慶鍋の第3世代は、肉や野菜、そしてスープには無公害野菜や健康などの概念を導入して、消費者の環境保全と消費理念に応えています。この種の鍋料理は重慶徳庄鍋という名前の店が最も有名です。徳庄鍋の料理長である王宏平さんは、店の第3世代鍋料理、健康鍋について、「われわれは、食材を生産し加工する工場を持っている。徳庄鍋のスープは雲南省の野生きこのを使って、烏骨鶏と一緒に煮込んで作ったもので、味は非常に美味しい。お客さんはうちの鍋料理を食べた後、嬉しさのあまりキャッチコピーを書いてくれた。それは『遥か遠いところからやってきたのは徳庄鍋料理のスープを一口飲むためだ』」と話してくれました。
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