 現在、重慶鍋に使う肉や野菜はたくさんの種類が増え、近年ビール家鴨、すっぱいチンゲンサイの漬物と魚、ミネラルウォーター鳥、薬膳シリーズなどの食べ方が出てきました。そのうちのビール家鴨の鍋は全国各地で流行っています。この食べ方にまつわる面白い話があります。あるお客さんが、家鴨の肉を鍋に入れた時、うっかりビールビンを倒し、ビールがちょうど鍋の中に入りました。この鍋からはこれまでになかったいい香りが出てきました。周りのお客は鍋から肉や野菜をとって食べてみると、何ともいえない美味しさでした。それ以来、ビール家鴨の鍋が重慶市で生まれました。ビール家鴨の鍋は独特な味で、体内の熱を払い、食欲を誘い、蒸し暑さも追い払う効果があります。重慶鍋のたれも非常に豊富で、数えてみると、にんにく油、お酢油、ごま油、野菜醤油などの10種類もあります。時代の移り変わりとともに、重慶鍋を作る料理人は、中国各地の鍋料理の長所を吸収して、新しい鍋料理を開発しています。伝統的な鍋料理にしろ、新しい鍋料理にしろ、重慶鍋は消費者に絶大な人気を得ています。
重慶鍋の流行と普及は大きな経済的効果をもたらしています。関連統計によりますと、現在、全国で重慶鍋料理のチェーン店に加盟している店は1万軒以上に上り、年間売り上げは150億元に達しました。重慶市鍋料理協会の何永智会長は、「重慶鍋が全国で流行っていることは関連産業の成長にも影響をもたらしている。例えば、鍋料理の食材生産と加工を例に取っても、唐辛子や山椒、大豆、にんにく、生姜などの生産も発展してきている。ここ数年、重慶鍋料理が発展してきて、重慶市の知名度を高めた。重慶鍋は重慶市の重要な看板となっている」と話してくれました。
重慶鍋は中国国内だけでなく、アメリカ、カナダ、シンガポールやタイなどの地域でもチェーン店が展開されています。海外の人々も、重慶鍋を囲みながら中国食文化も楽しみます。重慶鍋が国際飲食市場での知名度を高めるため、重慶鍋料理協会は中国商標局で重慶鍋の「商標登録」を申請することを準備しています。この商標が正式に登録できれば、重慶鍋というブランドは国内外の法律で保障されることになります。
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