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遺伝子組み換えイネ、煙霧解消の希望の星に?

2015-06-15 15:51:35     cri    

 「遺伝子組み換えイネが煙霧を減らす」という情報が、6月14日に注目を集めた。ある中国人研究者の研究によると、イネの新たな品種を開発することで、窒素を含む化学肥料の使用量を減らし、煙霧を緩和できるというのだ。光明網が伝えた。

 ジャポニカ米とインディカ米は、アジアで栽培されている主要な2亜種だ。前者は風味が良く人気が高いが、窒素肥料の利用率が低い。後者と同じ収穫を得るためには、より多くの化学肥料を用いる必要がある。しかし、窒素を含む多くの肥料が一酸化窒素として大気中に入り、中国の煙霧の一因となっている。

 実験によると、インディカ米とジャポニカ米の窒素肥料の使用効率の差は、遺伝子「NRT1.1B」の点変異によるものだ。研究チームは通常のハイブリッドイネの栽培方法により、インディカ米のこの遺伝子をジャポニカ米に取り入れた。北京、上海、長沙の試験エリアでの試験によると、新たなイネは通常の半分の肥料しか与えられなくても、一般的なジャポニカ米を30−33%上回る生産量を記録し、窒素肥料の使用効率が30%向上した。通常通りに窒素肥料を与えた場合、生産量が8−10%増加し、利用効率が約10%向上した。

 新たな品種を開発することで、肥料の使用量を減らすことができれば、煙霧解消の一助となる。しかし専門家は、「我々の研究目的は、煙霧の解消ではなく、ジャポニカ米にもインディカ米と同じ水準の肥料使用効率を持たせること。煙霧解消は非常に複雑かつ系統的な取り組みであり、我々の研究の対象外だ」と話した。(編集YF)

 「人民網日本語版」より

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