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ヴィッキー・チャオ主演ドラマが海外で反響 親たちの共感を得る

2015-05-13 10:50:11     cri    

 今月3日から放送開始した趙薇(ヴィッキー・チャオ)と佟大為(トン・ダ―ウェイ)主演のドラマ「虎媽猫爸」が回を重ねるごとに全国的な論争を巻き起こしている。9日、10日の週末2日間の視聴率は衛星テレビの視聴率ランキングのトップに立った。

 特筆すべきなのは、「虎媽猫爸」はFOXインターナショナル・チャンネルズが海外配信を行っており、世界中の9つの地域で同時放送・配信されたことだ。これにより、「虎媽猫爸」は、世界で同時放送された初の中国語ドラマとなった。また、「虎媽猫爸」は、シンガポールやマレーシアなどで放送されると、高い視聴率を記録しただけでなく、現地で極めて大きな論争を呼んだ。中国人の「虎媽」(厳格な教育ママ/タイガーママ)は海外メディアで熱く議論されている流行の話題だ。生活環境が全く異なるにもかかわらず、虎媽は多くの海外視聴者の共感を呼んでいる。

 ■海外で共感を呼んだ「虎媽」 シンガポールの視聴者、「他人事ではない」

 「虎媽」という言葉は、2011年にイエール大学法科大学院の終身教授・蔡美児氏が執筆したベストセラー「虎媽戦歌」(Battle Hymn of the Tiger Mother/タイガーママの賛歌)から来ている。蔡教授は、厳格に子供を教育することのメリットを主張し、著書の中で、自分の教育方法は、中国式の教育だと述べている。蔡氏の厳格なスパルタ式の教育方法は大きな反響を呼び、中国式の教育と欧米式の教育の観点の違いなどから大きな物議を醸した。この2つの教育スタイルはまさに「虎媽猫爸」のドラマの中に反映されている問題であり、同ドラマは海外で放送されると多くの外国視聴者の共感を呼び起こした。

 シンガポールのウェブメディア「Toggle」は、「虎媽猫爸」がシンガポールで高視聴率を記録した最大の要因は、「ドラマのストーリーがシンガポールの親たちの共感を呼んだからだ」として、「現時点までのドラマの内容は、競争文化の影響を受けた親たちが子供たちを教育する上でさまざまな問題に直面していく様子をリアルに描き出している。これは、中国だけで起こっている問題ではなく、アジア諸国でも同様に起きている問題だ」という見方を示した。
また、ある報道では、「シンガポールの視聴者にとって、このドラマの内容は他人事ではない。シンガポールの親たちは、「負けることを恐れる」という特質を持っている。これは、シンガポール人があらゆるシーンで周りに遅れを取ることを恐れる心理を形容したものだ。シンガポールの子供は幼稚園からさまざまな幼児教室に通い、さらには負けを恐れる両親たちのネット伝言板まであり、多くの親たちがそこで教育の心得などを交換しあっている」と指摘している。

 ■米国にも学区制による住宅問題はある

 欧米の教育スタイルと中国式の教育スタイルの違いは小さくない。しかし、子供の教育問題という点では、中国と欧米の親たちが直面している試練は同じだ。YouTubeで「虎媽猫爸」を見た米国の華僑は、「観点が異なるだけで、それぞれにはそれぞれの問題がある」と率直に述べている。

 「虎媽猫爸」の中で、虎媽は子供を重点小学校に通わせるため、もともと住んでいた大きな家と恵まれた生活を捨て、一家で古い「学区房」(有名学校の学区内にある住宅)に引っ越す。「学区房」は中国特有の現象であり、米国などの西洋諸国ではこういった新しい現象はないと考えている視聴者は少なくない。しかし、事実は異なる。YouTubeで「虎媽猫爸」を見た米国華僑のネットユーザーが、「実は米国でも『学区房』はある」と投稿している。

 米国では、それぞれの学区内の学校には、同様に優劣の違いが存在し、もし有名な公立の学校に通わせたければ、購入だろうと、賃貸であろうと、どの学校の学区内の住宅なのかを明確に調べなければならない。また、米国の「学区房」と普通の住宅は価格においても極めて大きな差がある。「学区房」の住宅はおそらく周辺の住宅よりも十数%、時にはさらに高くなる。当然、引っ越しをしたくなければ、中国の親と同様に、高額の費用を払って子供を私立の学校に通わせることもできる。
米国に移民してすでに長い年月が経つ華僑の母親は、「『虎媽猫爸』は米国の華人の間で熱い議論を呼び起こしているが、実は米国の状況も大して変わらない。「学区房」を必死で手に入れ、さまざまな習い事に通わせなければならない」と語った。

人民網日本語版」より

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