この二三日、北京は急に厳しい寒さに包まれ、人々も厚い服に着替えました。この寒さでは、野良猫や野良犬なども普段より厳しい環境に置かれてしまいます。北京にいるコツコツと頑張って小動物を救助している人々の顔から心配の色が見て取れます。
そういった小動物を保護しようと、北京ではさまざまな救助団体や個人が活発に動いています。今回は救助活動を始めて8年の香さんと北京の香山公園で活動しているある団体を取材をしました。
個人で救助活動をする香さん:
個人で8年も救助を続けている香さんは、こういう活動を始めたきっかけについて、「野良猫や野良犬たちがかわいそうと思っただけで特別な理由はありません。餌やりをしているうちに習慣になり、いつの間にか8年になりました」とニコニコしながら答えてくれました。
香さんは自分の収入から一部を出し、餌やお水、クッションなどを購入し、自分が住んでいる団地の周りの動物たちに援助の手を差し出しています。
香さんは「もちろん、こういう行動を理解できない人々がいますが、このような人にも出来る限り説明し、せめて悪く接しないようにお願いしています」と少し悲しい顔をしながら話してくれました。それでも、「中国でも徐々に、動物に対する悪意の行為などをやめようとインターネットを通じて呼びかけることが増えてきました。何があっても、動物が生活しやすい環境づくりのために我々の努力は欠かせません」と力強く話してくれました。
毎年、春には子猫や子犬が見つかりやすいのですが、香さんを介して、数多くの子犬、子猫たちが新たな飼い主を見つけることが出来ました。その子たちは今も幸せな毎日を送り、飼い主のもとでスクスクと成長しています。
「救助はどんな形であれ、少しでもやれば、動物にとってはありがたい。続けているうちに猫や犬たちの目から感謝の気持ちが伝わってくる」と香さんは救助活動が普及するよう心を込めて呼びかけています。
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