
中国国務院(政府)が10日の全国人民代表大会(国会=全人代)で提案した政府機構改革案が、鉄道部(鉄道省)の解体を打ち出したため、北京市西城区復興路の南側にある鉄道部の門には、多くの市民や観光客、鉄道関係の職員らが、記念写真を取るために続々と訪れている。広州日報が報じた。

鉄道部の近くに住むという年配の男性・楊さんは、「カメラで記録しておきたい。今は歴史的に意義のある瞬間だから」と語り、11日午後2時ごろからカメラで同省を撮影していた。「鉄道部に属する鉄道四局で30年間働いた。もう退職したが、2日前に、鉄道部が解体されると聞いて、写真を取りに来た。長年仕事をしていたから、思い入れがある。もしかしたら数日後にこの看板も下ろされるかもしらない。そうなると写真を撮りたいと思っても撮れなくなる」。楊さんは目を赤くしながら語っていた。
楊さんが務めていた鉄道四局は2000年前から鉄道部に属していた。「中国国内の鉄道の建設にたくさん参加した。多くの仲間、特に辺鄙な地域で鉄道関係の仕事に就いていた仲間は、私と同じように別れがつらい」と楊さん。

■写真を撮るためにバスで2時間
一方、「12時過ぎに昼食を済ませてから約束していた親戚と出発し北京市の北西部から公共バスに2時間以上乗ってきた」という女性は、「病院で働いていて、家族にも鉄道部で働いている人はいない。でも、新聞で解体のニュースを見てやってきた」と語る。そして、「10分ほど待って、やっとこの写真が撮れた」と言いながら、約1分写真を撮ってまた、帰宅の途に就いた。「遠いけど、とても意義のある写真」
■鉄道マニアも別れを惜しむ
11日、記念撮影に訪れる人が後を絶たない鉄道部の門の前には警戒ロープが張られていた。また「鉄道部」と書かれた看板の下には、記念撮影をする人が長蛇の列を作り、自分の番になるとすぐに写真を撮り、そそくさと次の人に場所を譲っていた。

記念写真を撮りに訪れていた、首都経済貿易大学(北京)の大学1年生・宇さんと張さんは、高校時代の同級生2人が映るタブレットPCを片手に写真を撮っていた。「この2人は高校の時から鉄道ファン。特に、今、南京東南大学に通っている威さんはマニア中のマニアで、新しい高速鉄道が開通するたびに、開通1番列車に競って乗っている。今回は2人共他の地域で通学しているため、ここに来て記念写真を撮ることができない。だから、2人の代わりに写真を持ってやって来て、鉄道部最後の記念写真を撮っている」。
「人民網日本語版」より
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