青磁は、時間を追って、龍泉窯青磁の発展の歴史をわかりやすく展示されています。南宋、元、明の時代のものをはじめ、後世まで伝わる傑作は、それぞれの時期の典型と紋様を十分に表現されています。
以下は青磁の代表作をいくつか紹介します。
宋朝の龍泉窯青磁:龍泉窯青磁の発祥地である瓯江は、興起が遅れていましたが、対外貿易を始めてから、急速に発展し、独自の特徴を持つ青磁として、注目されました。柔らかくパステールブルーのような青磁がここから始まりました。
元朝の龍泉窯磁器:元朝の期間、水運と陸運が便利になり、対外貿易がさらに盛んになったということです。西洋の好みに合わせるため、中国風を基礎としながらも洋風の要素も採り入れました。菱口皿、花模様、斑点模様などが、この時期の特徴となっているそうです。
明朝の龍泉窯青磁:青花磁器時代の繁栄に伴い、青磁時代の終幕を徐々に迎えます。明朝の後期では、対外貿易が厳しく管理されるようになり、青磁の輸出は減少、青磁の時代に衰えがみられるようになったということです。もともと柔らかいパステールブルーのような青磁でしたが、この時代はやや黄色、緑に変わっていきました。薄い胎土で艶がありますが、眩しいイメージで、品が足りないと言われています。
多管瓶は龙泉窑のみの磁器で、副葬陶器として記載されています。五管の磁器が最も多く作られ、他には四管、六管、七管、十管、十五管などもあるそうです。
鶏首壺は、三国の末期から両晋の期間の磁器として、六朝時代に流行り出した青磁です。青緑袖灰色胎で、胎と釉の結合は不十分で、胎は粗く気孔が多く見られます。盤口は鶏首の形で、胴部も太く短い特徴です。
龍泉窯青磁の展示会は今月12日まで、北京首都博物館地下Mホールで開催されています。(取材:トントン 校正:山下)
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