今週の木曜日は、旧暦の5月5日にあたり、中国の伝統的な祝日「端午節(端午の節句)」です。中国の各地はこの日、ドラゴンボートのレースを楽しんだり、チマキ(粽)を食べたりして祝います。中でも「端午節」の食べ物でもあるチマキは、平安時代に日本へ伝わりました。
「端午節」にチマキを食べる習慣は、戦国時代にさかのぼります。言い伝えによりますと、戦国時代、楚の国の詩人だった屈原は愛国者であり、国難に殉じ汨羅江(べきらこう)という川に身を投げました。彼は楚の人々から深く愛されていたため、人々は魚が彼の亡骸を食べないよう、替わりにもち米で作ったエサを川に投げ入れたといわれます。このエサがチマキの由来です。
以前はどこの家でも、「端午節」になればチマキを自分たちで作って食べていましたが、今は真空パックに入った既製品を買うことが多くなりました。この時期のスーパーには、ちまきの特設コーナーが出来、立派な缶に入った贈答品用のチマキも売られています。チマキの具も豚肉や栗、なつめ、餡子、八宝(小豆、リョクトウ、ピーナッツなど8種類の豆類)など種類も豊富です。チマキはいわばご飯とお菓子という2つの感覚が楽しめる、不思議な食べ物です。
☆☆☆ チマキの作り方☆☆☆
今回は、北京で最も人気がある2種類のチマキ、餡子となつめのチマキにチャレンジしてみました。
・ 材料(5個分)
笹の葉…………10枚
もち米…………300g
なつめ…………50g
あんこ…………50g
・ 用具
ボール、水きりざる、皿、スプーン、ゆで鍋、タコ糸
1)材料の準備
もち米、笹の葉をそれぞれ水に30分ほど浸します。
2)具づくり
もち米と笹の葉の水を切り、もち米を2つの容器に取り分けます。片方にはなつめを適量入れ、混ぜます①。
3)笹の葉の準備
笹の葉を二枚を同じ方向に重ね、葉のつけ根から3分の1ほどの長さの所を頂点になるようにして、円すいを作ります。
なつめ粽:笹の葉の中に①を入れ、スプーンで中身がぎっしり詰まるよう押し込んでいきます。
あんこ粽:笹の葉の中にもち米を少し入れてから、あんこをスプーンで大さじ一杯入れます。さらに その上にもち米を入れ、スプーンでぎっしりと押し込みます。
具を葉で包み込み、具が漏れないようにタコ糸でくくります。
4)ゆでる
くくったチマキを鍋に入れ、チマキの先まで水に浸かるよう、鍋に水をたっぷり入れます。火にかけ、沸騰してから弱火で3時間ゆでて出来上がりです。(圧力鍋の場合は15分ほどです)
(担当:黄恂恂、閔亦冰、王巍)
☆過去のチマキ特集はこちらから:https://japanese.cri.cn/81/2008/06/07/Zt1@119848.htm
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