9月12日。北京は地中海のように濃い青空でした。前日、全試合を終えた柔道日本代表は初めての北京観光に出かけました。試合中は、選手村と競技場以外、ほとんどどこにも出かけなかった皆さんは、この日八達嶺に向かい、万里の長城見物を楽しんでいました。
銀メダリストの藤本聡選手は、昼食会場で地元徳島からのツアー客に出会い、大きな拍手と励ましのメッセージを受けました。また、万里の長城のてっぺんで、日本から来た大学生たちと一緒に記念撮影をしました。
全盲の土屋美奈子選手は、ガイドの同伴で、第一陣で最高点に立ちました。長城のレンガを手で触りながら、「ずいぶん大きいですね」と感心した様子でした。
帰りに、寄った居庸関のお土産の屋台では、値切りながら買い物も楽しんでいました。
中国では、「長城に至らずんば好漢にあらず」と言う言い回しがあります。選手の皆さんはこれで、全員めでたく「好漢」(すばらしい人!)になりました。次回以降のパラリンピックでもぜひご活躍されることを願っています。
選手の皆さんの感想は、今週月曜日放送した「経済直行便」でもお伝えしました。どうぞお聞きください。
ちなみに、パラリンピックの開催に向け、万里の長城はバリアフリー施設が整備され、この日も世界各国からの車椅子の観光客を数多く見かけました。(王小燕)
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