・ 日本人高校生との交流で、日本のことに興味を持つようになった第十九学校の先生と生徒
第19中学校の中学一年生の焦丹さんと巩晨さん
一方、今回の交流に参加した第19中学校の中学一年生の焦丹さんと巩晨さんは「日本の漫画が大好きなので、日本語も勉強したいです。日本人高校生はみんな優しくて、言葉は通じないけど、漢字を書きながら、いろいろ交流しました。将来、ぜひ、日本へも行きたいなあ」との感想を言ってくれました。
実は北京市第19中学校は2008年から、すでに7つの日本人高校生訪中団を受け入れています。生の交流を通じて、日本のことについて興味を持つようになったと多くの学生が言ってくれました。「将来、チャンスがあれば、ぜひ日本に行きたいな」と思う学生が少なくないそうです。それに備えて、「こんにちは」「ありがどう」など、簡単な日本語を勉強して、日本人高校生に積極的に声をかけた生徒の姿がとても印象的でした。
第19中学校の余暁霊校長 |
第19中学校の余暁霊校長も日本人高校生の礼儀正しさなどに感動され、自ら中国教育省主催の訪日団に参加して、日本の小学校や高校などを見学し、多くの日本人の教育管理者と幅広い交流を行いました。「日本の義務教育は世界のトップクラスと言われますが、実際日本の小学校や中学校を見学に行って、確かに参考になることがたくさんありました。これらの日本教育の先進的なものをぜひ第19学校でも生かしていきたい」と述べました。
・ 歴史を鏡にして、世世代代の友好を願っている社団法人日中友好協会
北京訪問を終え、訪中団は南京に向かい、南京城の修復式にも参加します。いままでの中日青少年交流プロジェクトでなかった日程ですが、「歴史を鏡にして、中日の世世代代の友好」を願っている社団法人日中友好協会の願いが反映されました。
これについて、今度の訪中団の総団長を務める社団法人日中友好協会の酒井哲夫会長は「平山郁夫前会長は原爆の被害者であり、戦争の悲しさをよく知っている。画家として、芸術を持って、世界の平和を祈り、さまざまな分野に貢献し、彼は歴史を率直に捉えながら、戦争が二度とないように、南京城の修復に協力するのを呼びかけた。今回、団員の青年達を連れて南京城の修復式に参加するのも、彼らに過去の歴史を知ってもらい、歴史を鏡にして、未来志向の中日関係の構築に頑張ってもらいたい」との気持ちを強く話されました。
・ 革新精神を持ちながら、未来志向の青少年交流に期待する中国と半世紀の縁がある西堀正司分団長
2日間の取材で、ここ三年間の中日青年交流の成果を感じましたが、これからの青年交流はどうすればいいのかについて、中国と半世紀の縁がある西堀正司分団長に聞きました。西堀正司氏は社団法人日中友好協会の常務理事であり、60年代から中国を何百回も訪問したことがあり、中国と半世紀の縁がある人です。60年代の政治関係をよくしようとする政治中心の青年交流、、70年代に入ってから国の富を作ろうとする青年交流、具体的な内容がある今の青年交流すべてに参加してきました。
彼は自らの経験を元に、「将来の青少年交流が相互尊重、相互理解、相互信頼、相互協力、相互利益の五つの方針で、革新精神を持ちながら、未来志向の交流になってほしい」と強く願っています。
これからの青少年交流はまだまだ続きます。たったの一週間の短い交流でしたが、今撒いた小さな種が将来必ず大きくなるであるうと今度の取材で実感しました。(取材・撮影:トウ 徳花)
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