第十七课:我肚子疼得厉害。
第十七課:お腹がとても痛いです。
漢方薬
漢方医学は中国の伝統医学で、数千年の歴史があり、中国文化の重要な構成部分だと言えます。
中国の伝統医学は、陰陽五行の学説を理論的基礎としており、見る・聞く・問う・切るという4種の診察方法によって、病気を診断し、相応の治療措置を講じ、人体の健康を回復させます。中国の伝統医学は、独特かつ完全な理論体系があります。それは、次ぎのような理論体系です。人間は自然界の構成部分であり、陰陽二大物質で構成されている。陰陽二気は相互対立・相互依存の関係にあり、その動態均衡が破壊されると、病理状態が表われる。人間と自然界は統一した全体であり、生命活動の法則および病気発生の原因などは、いずれも自然界の各種変化(季節気候・地区方域・昼夜晨昏など)と関係がある。人間は所在する自然環境の相違および自然環境に対する適応程度の相違によって、体質特徴と発病法則がそれぞれ異なる。そのため、同じような病気を診断治療する場合も、異なる時節・異なる地方・異なる人間に注意すべきであり、千篇一律ではならない。人体の組織器官は統一体の中にあるので、それぞれの生理現象や病理現象を孤立させて、頭が痛いと頭を治し、足が痛いと足を治すのではなく、全体的角度から病気の治療と予防に対処しなければならない。以上が漢方医学の理論体系で、全体的観念をとくに強調しています。
治療手段と治療方法が豊富多彩で、薬物の内服による内治法、薬物の外用による外治法、独特な針灸・吸い玉・マッサージ・按摩・気功など非薬物療法、それに薬膳を代表とする日常食品療法などがあります。
改革開放と漢方医学の発展に伴って、漢方医学の国際交流と国際協力が日増しに多くなり、漢方医の影響が次第に広がり、漢方医学は世界人民の健康により大きく寄与するようになるでしょう。
針灸
針灸は中国特有の病気治療手段です。針灸は、外から内を治す治療方式で、経絡・腧穴の作用を通して、また一定の手法を応用して、全身の病気を治療します。
針灸学の理論的基礎は経絡学説です。漢方医は、経絡とは気血が運行するネット状の通路で、人体各部分の組織と器官を一つの有機的全体に接続させるとしています。針灸によって病気を治療するときに選ぶ穴位は、大部分が経絡上の穴位です。針灸は穴位と経絡に対する刺激作用によって、人体内在の病気抵抗能力を引き出し、身体の功能を調節し、病気防止と病気治療の目的を実現します。
臨床では漢方医の診療方法に従って、病気の原因を診断し、病気のポイントを究明し、病気の性質を識別し、病変が発生した経絡や臓腑を確定し、それが属する表裏・寒熱・虚実の類型を識別し、診断を下すことになります。その後、相応の穴位を選んで、治療を施し、経脈を疎通し、気血を調節し、陰陽の相対的均衡を回復し、臓腑功能の調和を整備し、病気治療の目的を実現します。
針灸医学については2000年あまり前の《黄帝内経》に、すでに記載されています。2000年来、針灸は中国で広く受け入れられただけでなく、世界各国に伝えられました。針灸は、方法が簡単、効果が迅速、使用が安全などの特徴があり、人々から歓迎されています。近年、針灸療法は世界でブームとなり、140あまりの国で研究・学習・応用されるようになっています。