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第32回香港電影金像奨、『寒戦』が9部門独占 ジャッキーがアクション監督賞

2013-04-22 14:28:56     cri    

 2013年4月13日、"香港版アカデミー賞"と呼ばれる第32回香港電影金像奨の授賞式が行われ、香港映画『寒戦(Cold War)』が9部門を独占したことが分かりました。

 サスペンスアクションの『寒戦(Cold War)』は、昨年の第17回釜山(プサン)国際映画祭でオープニングフィルムに選ばれたほか、"香港四天王"と呼ばれていた郭富城(アーロン・クォック)と劉徳華(アンディ・ラウ)が映画で19年ぶりに共演を果たしたことでも話題を呼びました。ここ10年で最高の香港映画と絶賛される話題作だけあって、今年の金像奨では、最優秀主演男優賞をはじめ、最優秀作品賞、最優秀脚本賞、最優秀新人賞など主要9部門を総なめにする勢いを見せました。


香港映画『寒戦(Cold War)』

 この作品で最優秀主演男優賞に輝いた主演の一人・梁家輝(レオン・カーフェイ)は香港を代表する俳優で、過去にこの賞で最優秀主演男優賞にノミネート12回、受賞3回を果たしています。今回で受賞は4度目、正に実力派の中の実力派といえるでしょう。授賞式の表彰台に立つカーフェイは、この作品に関して娘のエピソードを語り、「大勢の友達に映画をおごったようなので、チケット代もバカにならない。全部、私のあげたお金だから、これからどんどん稼がないと」と会場の爆笑を誘いました。


梁家輝(レオン・カーフェイ)

 今月13日香港文化センターで授賞式が行われた香港電影金像奨ですが、32回目を迎える今年は、先週末日本で公開された新作『ライジング・ドラゴン(原題:十二生肖)』を引っさげて出席した成龍(ジャッキー・チェン)をはじめ、梁朝偉(トニー・レオン)、劉徳華(アンディ・ラウ)など、香港映画界を代表する面々がレッドカーペットを歩き、会場周辺に集まった多くのファンやマスコミを沸かせました。

 もうひとつ気になるのは主演女優賞です。出演した(『聴風者』と『大魔術師』)2作品でダブルノミネートされた大陸出身のトップ女優・周迅(ジョウ・シュン)は一番有力な優勝候補と言われていましたが、結果的には、恋愛映画『恋の紫煙2(原題:春嬌与志明)』で主演を務めた香港の人気女優・楊千嬅(ミリアム・ヨン)が見事受賞を決めました。楊千嬅(ミリアム・ヨン)は明るく清楚なイメージで幅広く支持され、香港芸能界の愛されキャラとして人気を博しています。昨年に第一子となる長男を出産したばかりですが、今年早々に芸能界に復帰し、このほど3月17日から4月2日まで開催されたアジア最大級の映画祭「第37回香港国際映画祭」の映画大使にも選ばれました。子育てと仕事の両立で頑張っている彼女にとって今回の受賞は大きな励みになるでしょう。助演男優賞と助演女優賞は昨年香港で大ヒットした映画『低俗喜劇』に出演した鄭中基(ロナルド・チェン)と陳静(ダダ・チャン)でした。


楊千嬅(ミリアム・ヨン)

 一方、今年特に注目を浴びているのは、現在日本で公開中の新作『ライジング・ドラゴン(原題:十二生肖)』で最優秀アクション監督賞を受賞した成龍(ジャッキー・チェン)。

 角川映画の配給で今年4月から日本で公開されているこの『ライジング・ドラゴン(原題:十二生肖)』は痛快なアクション・シーンをたくさん盛り込んだ、ジャッキーの"原点"に戻った娯楽作。監督・主演を務める成龍(ジャッキー・チェン)は58歳にして体当たりのアクションに次々に挑戦し、相変わらずの健闘振りをアピールしていますが、これが「最後のアクション大作」と何度も公言しています。ジャッキーファンの多い日本でもこの作品への関心度は高いでしょう。ちなみに、今回の功労賞は、成龍(ジャッキー・チェン)をカンフー映画『スネーキー・モンキー(原題:蛇拳)』の主演に抜擢し、一躍スターダムにのし上げた名プロデューサーの呉思遠(ン・シーユン)が受賞しています。

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