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【エンタメ・ランキング】2012年10月第2週の映画、李安(アン・リー)監督の初3D映画が首位

2012-12-10 12:34:15     cri    

 中国最大手のポータルサイト「百度」の検索アクセス数で集計したランキングは、中国芸能界の全体の動きが分かる結果を示しています。

 この1週間の中国で注目度の高い映画・トップ3は以下のとおり:

 3位、日本でも知られる陸川(ルー・チュアン)監督の歴史大作『王的盛宴(The Last Supper)』。紀元前206年、楚の項羽と漢の劉邦が秦の都咸陽郊外で顔を揃えた、鴻門の会(こうもんのかい)をモチーフにしたこの作品で、呉彦祖(ダニエル・ウー)、劉燁(リューイエ)、張震(チャン・チェン)、秦嵐(チン・ラン)、沙溢(シャー・イー)など人気役者が勢ぞろい!劉邦や項羽、韓信という波乱に富んだ歴史上の人物の生涯を再現しました。11月29日から全国で公開中ですが、これに先立ち今年9月8日,カナダのトロント国際映画祭でワールド・プレミア上映会を行いました。

  2位、中国映画界きってのヒットメーカー、馮小剛(フォン・シャオガン)監督の最新作『一九四二(Back to 1942)』。ベストセラー作家・劉震雲の小説を原作とし、馮小剛(フォン・シャオガン)が18年間かけて暖めてきたこの新作は『王的盛宴(The Last Supper)』と同じく11月29日に封切られました。舞台はタイトル通り、抗日戦争末期1942年の中国内陸部=河南省、飢餓地獄にあえぐ数千万もの省民の姿を描いたルポルタージュ的物語で、2億1000万元(約26億円)が投入された超大作です。出演は、陳道明(チェン・ダオミン)、張国立(チャン・ゴォリー)や張涵予(チャン・ハンユー)といったトップ俳優に加え、『ショーシャンクの空に』などで知られるハリウッド・スターのティム・ロビンス、『戦場のピアニスト』のオスカー俳優、エイドリアン・ブロディと海外からも豪華スターが出演しているほか、フォン監督の妻・女優の徐帆(シュイ・ファン)も脇を固めています。この作品は先月行われた第7回ローマ国際映画祭コンペティション部門に出品され、同映画祭の併設賞であるThe AIC Award=撮影賞とゴールデン・バタフライ賞を受賞しました。

  1位、ハリウッドで活躍中の台湾監督・李安(アン・リー)監督の初3D映画『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日(原題:Life of Pi)』。この作品は、ヤン・マーテルの2001年の小説『パイの物語』を原作とした冒険映画で、11月22日から全国で絶賛上映中です。海難事故に遭い、人間では唯一の生存者となった16歳の少年パイを主人公に、ライフボートでオランウータン、ハイエナ、負傷したシマウマ、ベンガルトラと過ごす日々を描くものですが、「技術の先進性と映像の芸術性を完璧に融合しながら、見る人に深い感動も与えている」となかなかの好評を博しています。ちなみに、この作品は9月28日に開幕したニューヨーク映画祭のオープニング作品にも選ばれました。

 ジャンルも題材もまったく異なるこの3作品が年末映画商戦の始まりを告げてくれました。そんな中、『ライフ・オブ・パイ』は興行成績2.7億元(35.5億円)を記録し、中国本土の2作品、『一九四二(Back to 1942)』と『王的盛宴(The Last Supper)』を一歩リードした形となっています。興行成績で『ライフ・オブ・パイ』が中国の2作品を打ち破ったことは、業界や映画ファンの間でも話題になっています。『一九四二(Back to 1942)』の人間性を探る重い描写に比べ、『ライフ・オブ・パイ』のテーマは明るく、上映2週間が経って口コミの効果も徐々に出始めています。また、ストーリーも映像も、お馴染みの劉邦と項羽の歴史物語を語る暗い『王的盛宴(The Last Supper)』より新鮮だと捉えられているようです。

 年末の映画合戦を前に、どれを見るか迷う人も多いと思いますが、これからこういった口コミ評価を参考にする人も増えるでしょう。

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