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香港映画『王朝の陰謀(原題:狄仁傑之通天帝國)』が第17回ながおか映画祭に出品

2012-09-24 14:07:50     cri    

 「第17回ながおか映画祭」が今月17日~23日、長岡市千秋の長岡リリックホールで開かれました。長岡の山古志地域などを舞台にした短編映画「冬のアルパカ」など、大手シネマコンプレックスでは上映されない全22作品が相次いで公開されました。オープニング作品に選ばれたのは、04年7月の新潟・福島豪雨を題材にした「アノソラノアオ」で、上映後はナシモトタオ監督のトークショーなどもありました。コミュニティシネマ長岡の矢尾事務局員は「日ごろ見られない作品を集めた。みんなの心の中に市民映画館という『場』を提供したい」と話しました。今回中国代表としてながおか映画祭に出品されたのは、香港映画の巨匠・徐克(ツイ・ハーク)監督の2010年の時代劇アクション『王朝の陰謀 判事ディーと人体発火怪奇事件(原題:狄仁傑之通天帝國)』です。ミステリアスな中国色の強い映像で、日本の映画ファンを楽しませてくれたこと間違いないでしょう。

 徐克(ツイ・ハーク)監督の2010年の話題作『王朝の陰謀 判事ディーと人体発火怪奇事件(原題:狄仁傑之通天帝國)』は個人的にもお勧めの1本です。判事ディーこと狄仁傑(てきじんけつ)は、中国唐代の政治家。太宗の時代に続いて安定していたといわれる武則天の世において最も信頼され、長年に渡って宰相を務めました。後世から古代推理小説の題材としてとりあげられることが多く、文学作品や映画、ドラマなどでは「中国古代のシャーロック・ホームズ」と称されています。

 この映画は、ロバート・ファン・ヒューリックの推理小説『ディー判事シリーズ』をもとにしたオリジナルストーリーで、舞台は唐の時代の洛陽。中国史上初の女帝・武則天の即位を間近に控えた折、彼女の側近たちが焼死する謎の殺人事件が相次いで発生します。そこで武則天は、8年前から投獄されていた判事ディーを呼び戻し、事件の究明に当たらせることに。ディーは捜査を開始するのですが、狡猾な犯人に翻弄されてなかなか手がかりが見つかりません。しかし、捜査を続けるうちに、武則天の即位のために立ち上げられる通天塔の工事を手がけている工匠・沙陀から焼死事件で使われた謎の毒は西域の虫から採取したものだと告げられます。やっと掴んだ手がかりは事件の真相につながるのでしょうか!そして、犯人の目的はいったい何なのでしょうか!徐克(ツイ・ハーク)監督が手がける壮大なアクションミステリーの魅力が堪能できる作品になっています。

 主演には劉徳華(アンディ・ラウ)、劉嘉玲 (カリーナ・ラウ)、梁家輝 (レオン・カーファイ)、李冰冰(リー・ビンビン)など超大物が勢ぞろい。この作品はほぼ10年前の大ヒット作『天上の剣(原題:蜀山)』を髣髴させる怪奇ファンタジーでありながら、推理サスペンスなどの要素も取り入れたため、新境地を切り開いた作品とも言われています。CGをふんだんに使ったダイナミックな映像や、名殺陣師・洪金寶(サモ・ハン・キンポー)による迫力のアクションシーンなど見どころ満載で中国では好評を博した作品でした。また、劉徳華(アンディ・ラウ)と李冰冰(リー・ビンビン)との共演は、フォン・シャオガン作品の『イノセントワールド -天下無賊-』(2004)や『童夢奇縁』 (2005)以来3度目となり、二人の演技合戦にも注目が集まりました。

 【映画ファイル】

 英語題:Detective Dee and the Mystery of the Phantom Flame

 公開日:2010年9月29日(中国大陸)             

 監督:徐克(ツイ・ハーク)

 【キャスト】

 劉徳華(アンディ・ラウ)狄仁傑役

 劉嘉玲(カリーナ・ラウ)武則天役

 梁家輝(レオン・カーファイ)沙陀役

 李氷氷(リー・ビンビン)上官静児役

 鄧超(ダン・チャオ)裴東来役

【主題歌】

 丹書鉄契/陳楚生

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