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中国メガヒット映画の続編『画皮 あやかしの恋2』が今週からロードショー

2012-06-25 10:07:06     cri    

 2008年に公開され、中国だけで2億3000万元(約30億円)の興行成績を叩き出した怪奇ファンタジー映画『画皮 あやかしの恋』の続編『画皮 あやかしの恋2』がいよいよ28日に封切られます。このシリーズは、中国清代の小説短編集『聊齋志異(リョウサイシイ)』に収録された一篇の怪談をモチーフにしたもので、監督は迫力ある映像に定評がある新鋭監督・烏爾善(ウー・アールシャン)、そして主演は前作に引き続き周迅(ジョウ・シュン)、趙薇(ヴィッキー・チャオ)、陳坤(チェン・クン)の3人による「黄金タッグ」です。昨年4月に女児を極秘出産し、その後、富豪男性との入籍が明らかになった趙薇(ヴィッキー・チャオ)ですが、この『画皮 あやかしの恋2』は彼女の2年ぶりとなる女優復帰作として期待されています。

 前作では、将軍夫婦と、人間の皮をかぶって美女に化けた女ギツネの妖怪との三角関係が描かれていましたが、続編では、原作を大胆に脚色して主人公は将軍夫婦の息子へと世代交代したそうです。息子役は陳坤(チェン・クン)、彼と愛を育む姫役に趙薇(ヴィッキー・チャオ)、人の心を惑わせる女ギツネ役を前作と同じく周迅(ジョウ・シュン)がそれぞれ演じているほか、今回はノリにのっている若手の楊幂(ヤン・ミー)と馮紹峰(フォン・シャオフォン)、それに、80年代に一世を風靡したスーパーアイドル費翔 (クリス・フィリップス)が新たにキャスティングに加わり、ドロドロとした"多角関係"に発展し、複雑な愛憎劇が繰り広げられます。中国のチベットや雲南の高原地帯で撮った迫力のアクション・シーンや、CGを駆使した幻のシーンなどが見どころで、見る者の五感を大いに興奮させるエンターテインメント大作になることは間違いありません。

 日本での公開はまだ未定ですが、ひとまず中国での反応が楽しみですね。(ミン・イヒョウ)

 【『聊齋志異』とは】

 『聊齋志異』(リョウサイシイ)は中国清代の短編小説集です。作者は蒲松齢(ほ しょうれい)。聊齋は作者の屋号および書斎の名だそうです。聊齋志異の内容は仙人や妖怪、幽霊などと人間との葛藤を描く怪談が中心で、妖怪の世界を通して当時の世相を反映しようとする狙いがあるとされています。蒲松齢(ほ しょうれい)は、20歳から小説の執筆を始め、いつからか通りすがりの者から奇異・奇抜な事柄を収集し、気に入ったものがあればそれを筆記して小説にしたということです。こうして40歳の時にはとうとう12巻・490篇あまりに及ぶ怪奇小説集『聊斎志異』が完成しました。この小説集は江戸時代の後期に日本に伝わり、翻訳されたり漫画化されたりしていますが、近代作家では芥川龍之介、太宰治などにも影響を与えたといわれています。『聊齋志異』に収録された短編小説は中国の国語の教材に選ばれたほか、歴史教科書にも登場し、中国では誰もが知っている作品です。そして、皆さんにおなじみの香港映画、張国栄(レスリー・チャン)、王祖賢(ジョイ・ウォン)主演で、1987年に公開された『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー/倩女幽魂』は、この『聊齋志異』第2巻に収録されている一篇「聶小倩」が映画化されたものです。

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