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中華映画:王道は「自演自作」<香港篇>

2010-12-30 17:17:10     cri    

 中国で映画は「第7種の芸術」と呼ばれ、個性や才能を大切にする業界とされています。音楽界では「シンガーソングライター」と呼ばれていますが、映画界では俳優業と監督業の両方がこなせるいわゆる「自作自演」というマルチな才能を持つ人がますます注目されるようになっています。そんな中国映画の「逸材」たちにスポットを当ててご紹介します。

 代表人物:洪金寶(サモ・ハン・キンポー)

 【監督と主演を務める代表作】

 「福星」シリーズ

 「燃えよデブゴン」シリーズ

 香港のカンフー映画の「大先輩」サモ・ハン・キンポーは、映画俳優、殺陣師(武術指導)として知られていますが、実は、自身が監督を務める作品が20本以上もあり、「自作自演」の才能も開花しています。

 サモは10代の頃、戯劇学院を卒業したあと、スタントマンの仕事に興味を持ち、映画界でアシスタントの仕事をするようになりました。その傍ら、殺陣師(武術指導)の勉強もしていたということです。そんな下積み時代を経て、1973年には、自らが尊敬するブルース・リー(李小龍)に声をかけられ『燃えよドラゴン』で共演を果たしました。以降、滑稽な殺陣を生かしたカンフー・コメディーというジャンルを香港映画に定着させ、1983年には『燃えよデブゴン』シリーズで第2回香港電影金像賞主演男優賞を受賞しました。

 その後、1990年代後半にハリウッドでカンフーブームが起きて、香港のカンフースターや殺陣師たちが次々と世界の舞台で頭角を現し始めます。サモもアメリカに招かれ、1998年から2000年に放送された米国連続テレビドラマに主演し、活躍の場を世界に広げています。

 近年は、監督作品の本数は少ないものの、アクション俳優、殺陣師としては衰えを見せずに精力的に活動しています。2009年、第28回香港電影金像賞では、『イップ・マン 序章 原題:葉問』で最優秀アクション設計(武術指導)賞を受賞しています。


洪金宝(サモ・ハン・キンポー)


『七福星 原題:福星高照』(1985)


『スパルタンX 原題:快餐車』(1984)

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