コンペティション部門審査員を務める香港女優・舒淇(スー・チー)。
第62回カンヌ国際映画祭が13日夜、フランス南部の街、カンヌで開幕した。今回の映画祭では最高賞パルムドールを争うコンペティション部門に中国語映画4作品がノミネート、また中国大陸部・香港・台湾の多くのスターが顔をそろえ、大いに注目を集めている。フランスメディアは今回のカンヌ映画祭を「チャイナ・ブーム」と伝えた。経済危機および新型インフルエンザの影響にもかかわらず、今回のカンヌ映画祭は多くのスター、名監督、メディア関係者が参加した。
中国語映画の「強力な顔ぶれ」が今年のカンヌ映画祭の特徴だ。昨年は賈樟柯(ジャ・ジャンクー)監督の「二十四城記(24city)」ただ1作品がノミネートされただけだったが、今年はコンペティション部門には中国語映画計4作品がノミネート、主催国フランスと肩を並べ、過去最高を記録した。今年ノミネートされた中国語映画は、李安(アン・リー)監督の「トーキング・ウッドストック」のほか、杜琪峰(ジョニー・トー)監督の「Vengeance」、蔡明亮(ツァイ・ミンリャン)監督の「Visages(英題:Face)」、婁助ア(ロウ・イエ)監督の「スプリング・フィーバー」。
フランスメディアが伝えたところによると、これだけ多くの中国語映画がノミネートされた背景には、これらがフランスを舞台に描かれていることが挙げられる。「トーキング・ウッドストック」を除く3作品にはいずれも多かれ少なかれフランスでの撮影シーンがある。香港出身の杜叙ャ峰監督の「Vengeance」はフランスの映画配給会社が投資、フランスのロックスターが主演を演じる。台湾の蔡明亮監督の「Visages」ではパリ・ルーブル宮殿で撮影が行われた。また中国大陸部出身の婁助ア監督の「スプリング・フィーバー」は香港映画としてノミネートされているが、同監督によるとフランスの映画基金からの支援を受けている。
多くの中国語映画がノミネートされた以外に、華流スター、舒淇(スー・チー)と章子怡(チャン・ツィイー)がそれぞれコンペティション部門、短編部門の審査員を務めることになっている。また香港出身の梁朝偉(トニー・レオン)とマレーシア出身の楊紫瓊(ミシェール・ヨー)がカンヌの「中国映画の夜」の幕開けに顔を見せたほか、上映された映画の中にはしばらくスクリーンに現れなかった、香港の女優、張曼玉(マギー・チャン)の姿も見られた。
「人民網日本語版」
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