中国で活躍中の俳優・矢野浩二さんが、20日午後14時30分(日本時間13時30分)から、「チャイナネット」のライブトークにゲスト出演した。インタビューの内容は、中国での俳優としての経験や心の葛藤などだ。
矢野浩二さんの資料写真(2008年3月撮影)
抗日戦争をテーマにした中国のテレビドラマで、日本の軍人を演じている日本人俳優。今までに『記憶の証明』『烈火金剛』『小兵張嘎』『鉄道游撃隊』など18本の作品に出演し、日本の軍人を演じる「プロ」である。これまで中国のテレビに登場していた日本人は、中国人俳優がコメディー的、あるいはシニカルに演じてきたため、矢野浩二さん演じる日本の将校や兵士の登場は、中国人の日本人に対する見方を変えさせたといわれている。
矢野浩二さん
1972年1月21日大阪市出身。森田健作議員の運転手兼付き人を経て、2001年頃から単身で中国の北京市に渡る。中国のテレビドラマ、新聞、雑誌などで活躍中の俳優。
これまで中国のテレビに登場する日本人は、中国人がコメディー風やシニカルに演じてきたが、矢野浩二が演じる日本の将校や兵士は、出演を重ねるごとに中国人の日本人に対する見方すら変えてしまったといわれている。
2006年から2007年には、中国のテレビドラマ界で初めてゴールデンタイムによく登場する日本人俳優として認められた。繊細でありながら力強い声、独特の味わいを持った演技力、そして完璧な中国語、英語も話すことができる矢野浩二は、今後、国際的な俳優に成長する資質を秘めている。
日本のNHKが製作した矢野浩二のドキュメント番組が、2007年1月13日に衛星放送のBS1で放送され話題になった。また2007年10月17日号の「ニューズウィーク日本版」では、「世界が尊敬する日本人100人」に、ユーゴスラビア国立歌劇場首席指揮者の柳沢寿男、世界最高齢でエベレスト登場を達成した71歳の登山家の柳沢勝輔、「アウディー」の顔を変えたといわれるデザイナーの和田智さんたちと並んで選ばれた。
2008年の正月には、毎日放送が約30分の矢野浩二のドキュメントをバラエティー情報番組で放送し、大きな反響を呼んだ。
2008年の春には、「釣りバカ日誌」の栗山富夫監督の「ふうけもん」(主演:中村雅俊、公開は2009年)で、台本7ページにおよぶ一人台詞の役を好演、さらに7月下旬には、上海で行われた2010年開催の「上海国際博覧会」に向けた「日中友好万博PR90分番組」のメイン司会を務め、SMG芸術人文チャンネル、東方衛星テレビ、読売テレビが中継した。
この番組に日本からは、テーマソングを歌う谷村新司さんや評論家の藤本義一さん、橋本大阪府知事、大阪市長、上海市長などの政府関係者も参加し、上海SMGネットワークで8月中旬のゴールデンタイムに中国全土、また読売テレビでも特別番組として放送された。
俳優業としては、8月中旬から昭和初期のオリンピックを舞台にしたドラマ「追夢」が中国圏で放送され、年末には「三国志」に「少年サッカー」のヴィッキー・チャオを起用したヒットメーカーの高希希(ガオ・シーシー)監督が、「矢野浩二のためのドラマだ」ともいう「狙撃手―Sharp Shooter」が放送される。そして2008年10月から雲南省の昆明でクランクインする「翡翠鳳凰」では、日本人では初めて全ての台詞が中国語のヒューマンドラマに主演する。「チャイナネット」
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