【ストーリー】
ある一家の愛憎劇です。祖母・母・娘という3世代の女性たちの生き様を、独自の視点で描いた作品です。
1930年代の上海。「茉」という写真屋の娘が、富豪・孟との出会いによって、その運命を大きく変えていきます。「茉」は芸能界入りしスターの座につきますが、やがて孟の子を妊娠。孟に捨てられたあげく、芸能界を追われてしまいます。
時は流れ、1950年代。「茉」の娘「莉」は家出をし、セメント工場で働く杰と結婚しました。「莉」の願いは子供を産むこと。しかし、「莉」は妊娠できない体でした。そこで、孤児院から女の子を引き取って、「花」と名づけました。「莉」の結婚生活は幸せとは言えず、夫と養女「花」との関係まで疑うようになります。さらに追い討ちをかけるように、夫が自殺。「莉」は精神に異常を来たし、家を出ます。
そして、1980年代。「花」は杜という男性と恋に落ち、結婚しました。しかし、結婚した後、夫の浮気が発覚。「花」は離婚してひとりで子供を生むことを決意しました・・・。
【レビュー】
作品の公開は2006年4月です。2潤オ3年前から注目を集めていましたが、いろいろ原因があって、なかなか公開されずにいました。今回の公開は、本当に「待ちに待った」という感じでした。
今回悲劇のヒロインに抜擢されたのは、今、ハリウッドでも大活躍している章子怡(チャン・ツィイー)です。中国映画で章子怡を見るのは久しぶり。今回の作品で、章子怡は、ひとりで「茉」「莉」「花」3人の女性を演じ分けています。彼女としても、これまでになかった役どころです。その演技には、可愛らしさだけじゃなくて、彼女独特のしたたかさがよく表れています。章子怡(チャン・ツィイー)の他に、陳冲(ジョアン・チェン)、姜文(ジアン・ウェン)、劉助ア(リウ・イエ)、陸毅(ルー・イー)など豪華な顔ぶれが共演しています。
侯咏(ホウ・ヨン)にとっては、監督デビュー作となりますが、とてもデビュー作とは思えないほど迫力ある作品になっています。
(編集:コオリ・ミン)
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