【スタッフ】

　監督&脚本：戴思傑（ダイ・シージエ）

　【ストーリー】

　舞台は1971年の中国。　

　劉助ｱが演じる17歳のマーと陳坤が演じる18歳のルオは、再教育のため山間の村へ送りこまれました。彼らは毎日、過酷な畑仕事をしています。ある日2人は、美しい少女?お針子に出会います。そして、２人の男の子はお針子に一目ぼれをします。その後、２人の男の子は、同じく再教育に来た若者が隠し持っていた外国の小説本を盗み、毎晩、読み書きもできないお針子に物語を語り聞かせます。許されない秘密を共有することで、3人の絆は強くなります。そのうちに、西洋文学が語る自由に目覚めたお針子は、ある決心をします…

　【レビュー】

　西洋文学から影響を受けて自ら運命を切り開こうとする少女の決心と、2人の青年とのほろ苦い恋を描いたラブストーリー。周迅（ジョウ・シュン）、陳坤（チュン・クン）そして劉助ｱ（リィウ・イエ）といった豪華な俳優陣が参加した作品なので、日本でもかなり話題となりました。この三人は今第１線で活躍している、最も注目される俳優と言えるかもしれませんが、4年前の彼らは、まだ頭角を表したばかりのころで、注目の若手俳優と称されていました。この作品で、彼らの初々しい演技を楽しむことができます。

　原作は、フランス在住の中国人作家・戴思傑（ダイ・シージエ）が自分の青春時代の体験をベースに描いた力作です。この戴思傑（ダイ・シージエ）は監督と脚本も担当しています。とても風格のある作品なので、興味をお持ちの方はぜひチェックしてみてください。

　（編集：コオリ・ミン）